幼稚園年中〜年長さん向け: 集団の中で全体説明を聞くことが苦手なお子様におすすめの遊びと玩具をご紹介します!

療育

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今回の記事では、相手の説明をよく聞き、理解して活動に取り組むことに苦手さがあるお子様におすすめな遊びと、玩具を紹介いたします。

学校や幼稚園で、「先生の全体説明を聞くのが苦手」「他の子は全体の説明を聞いて、理解して行動しているのに、うちの子は何をしてよいか分からずに困っている」という悩みを持ったことはありますでしょうか?

こういった、全体説明を聞いて、理解する力のことを、療育の専門用語では「指示理解」あるいは、「全体指示理解」といいます。

この、指示理解には、実は3つのプロセスが関わっているんです。

まず、相手の話を理解する前の段階として、話に注目していることが必要です。お子様が相手の話に注目することが苦手な場合、まずは、「相手に注目する練習」から行う必要があります。

次に、聞いたことを一定時間覚えておく力が必要です。とくに、音や言語などの耳から入った情報を一定時間覚えておくための記憶のことを「聴覚的ワーキングメモリ」といいます。相手に注意を向けられるけど、覚えておくことに課題があるお子様の場合は聴覚的ワーキングメモリの訓練が有効です。

 

次に、聞いて覚えておいた事を実行する力が必要です。例えば、頼まれたことを伝えたり、物を取ったり、工作したりなどです。ここでは、行動そのものの習得度が大切になります。

       

 

ここまで、指示理解には、聞く→覚えておく→行動する、という3つのプロセスがあることをご理解いただけたでしょうか?

ここからは、実際にどのように練習していくのがよいのか、解説してみたいと思います。

指示理解の力を養うために大切なことは、「まずは2人で練習する」ことです。

スポーツの野球を例に考えてみましょう。野球の試合に出るためには、まずはボール投げたり、キャッチしたりする基礎的な練習が必要です。最低限、2人でキャッチボールすることができるようになってはじめて、試合に出てプレーをすることが出来ますよね。

これは指示理解においても同様で、まずは集中できる環境の中で、目の前の人が言っていることに注意を向け、意味を理解することができてはじめて、学校や幼稚園で全体説明を理解することができます。

2人っきりの環境で相手の話しを聞き、理解するプロセスが野球でいう「キャッチボール」

学校や幼稚園で全体説明を聞き、理解するプロセスが野球でいう「試合」

ということになります。

ここまでで言いたかったことをまとめると、

大人数の中(刺激が多い中)で全体の説明を理解する練習をする前に、まずは2人きりの落ち着いた環境で説明を理解する練習をする必要がある。

ということになります。

ここからが本題になります。

「では、2人きりで指示理解の練習をする時、どんなことをすればいいの?」

という疑問に答えていきます。

僕の答えとしては、簡単なルールのあるゲームをすることをおすすめします。

子どもがものごとを習得するのに1番大切なことはモチベーションであり、ゲームは子どものモチベーションをぐんと高めてくれる事が多いからです。

指示理解の練習におすすめなゲームは複数あるのですが、僕がおすすめするのは神経衰弱です。

 

とくに、通常のトランプではなく、かわいいイラストが描かれた、お子様向けのカードがおすすめです。

こちらの商品は僕が児童福祉施設で勤務していた時に実際に使っていたもので、多くのお子様がモチベーション高く取り組むことができていました。少し紙が分厚く、めくりやすいのもポイントです。

「vendespil memory game」という海外製のもので、安価に輸入物の雑貨が手に入ることで有名なフライングタイガーに売っていました。

 

また、お子様がポケモン好きならポケモンが印刷されたカードを作るなど、子どもの好みに合わせることもとても有効です。

ここで注意なのですが、子どもからすると神経衰弱はそれなりにルールが複雑なので、おおむね幼稚園年中さんくらいからでないと適用しにくいと思います。

 

個人の発達の状態にもよりますが、認知的な発達が満たされていない状態で神経衰弱を行なっても、十分な効果は望めず、むしろ子どもの自尊心が低下してしまうこともあります。

また、幼稚園生の場合、最初は少ない枚数から始めてみてください

同じ絵柄を3セット、合計6枚くらいからのスタートでも良いかもしれません。

まずは子どもが着席した状態で、

「今からゲームの説明します。手はお膝で聞いてね。」

 

と言って注意をこちらに向けてもらいます。

その後、

「見ててね〜!」と言いながらわざと違う2枚をめくります。

そして、

「この2つはいっしょ?ちがう?」と聞きます。

子どもが「ちがう」と答えたら、

「ちがう時はそのままの場所でもとにもどしてね」といってカードを裏返します。

次に同じ2枚を目の前でめくり、

「この2つはいっしょ?ちがう?」と子どもに聞きます。

子どもが「いっしょ」と答えたら、

「いっしょの時はカードをもらえるよ」といって、カードを先生が持っている容器に入れます。

(自分が獲得したカードを入れておく容器を用意しておくと、子どもがカードで遊びはじめてしまい、ゲームに集中できなくなることを防げます)。

そして、カードをたくさん取った人が勝ちであることを伝えます。

「やり方わかったひと!」

と確認し、子どもが手を上げたら、ゲームを開始!

1つ1つ出順を見せながら説明することで、

「まずは相手の話しに興味を持って聞くこと」を覚えてもらうわけです。

子どもがゲームのやり方を理解したら、カードの枚数を徐々に増やしていってください。

楽しく行うことで、モチベーションを維持できますよ♪

また、カードを相手に見せてから裏返すことや、同じ場所に戻すことはゲームのマナーであり、これらは社会性の学習にもつながります。

 

2人で説明を聞いてゲームを行えるようになったら、次は「試合」である幼稚園での指示理解につなげていきたいところですが、次のステップを踏むことで、より指示理解の力を定着させることができます。

それが、「小集団」。

小集団とは、2人きりでの指示理解と、幼稚園のような大きな集団での指示理解の橋渡しの役割を果たしてくれる、3〜4人ほどの小さな集団で療育をすること。

仲のよいお友達をお家に呼んでゲームを行なってもいいかもしれませんね♪

小集団を行なっている児童福祉施設では、プロの先生が見てくれます。

次の記事では、2人きりで神経衰弱を行うことを覚えたお子様が、3〜4人の小集団の中で「練習試合」を行う際におすすめの、

「おばけゲーム」というものをご紹介します♪

それでは今日はこのへんで。Let’s enjoy!