「つい色んなことに手をつけてしまって、蓋を開けてみれば何も身についていない」「意気込んで初めてみたけど、なかなか続かない」そんな経験ありませんか?
僕は、バンドをやりたい、絵も描きたい、そして心理学の勉強も、もっとしなくてはいけない。そんなことをいつもいつも考えて、結局、せっかくの休日なのに、どれも大して進めることができずに1日が終わってしまうことがよくあります。
僕の場合は、マルチタスクが原因で「1つのことを続けられない病」にかかっているようです。
(マルチタスクについて書かれている記事はこちら)
「1つのことを、ちゃんと継続していきたい」僕と同じように、そんな風に感じているあなたは、ぜひこの記事を読んでみてください!
1.継続は力なり
「継続は力なり」この言葉は、小学校の頃からよく聞きますよね。誰もが、最初は初心者です。でも世の中に熟練者とそうでない人がいるのは、この、継続ができるかどうかにかかっているわけです。ここでは、継続と関係のある心理学の理論を2つ、紹介していきます。
1-1. ビックファイブの中の「誠実性」
ビックファイブとは、心理学の中で最も信頼されている性格理論のことです。このビックファイブでは、①外向性、②誠実性、③協調性、④開放性、⑤神経症傾向、という5つの特性で人の性格は説明できると考えます。
横道にそれてしまうので今回の記事ではビックファイブについての詳しい説明は割愛しますが、この中で最も将来の成功を予測する特性が、「誠実性」であると言われています。
例えば、野球選手のイチローさんは小さな頃から野球の練習を誠実に継続し続けた結果、世界的なプレーヤーになりました。
このことからも、1つのことを誠実に継続していくことは、将来的な成功を予測することが見て取れると思います。
ここから言えるのは、継続力を身に付けることは、結果を出したり、成功したりするうえで一番の近道であるということです。
1-2. 強化の法則
強化の法則とは、行動の結果良いことが起きると、その行動は増えていくという、心理学的な法則のことです。行動が増えることを「強化」と言い、行動が増えるような良い結果のことを「強化子」と言います。
例えば、赤ちゃんが「立つ」という行動を覚えるのは、たまたまある日立ち上がった結果、「視野が広がる」とか、「親にほめてもらえた」などという「良い結果」が得られるからです。
これは、継続力を身に付けていくうえでポイントになります。
2. 1つのことを継続するための方法
ここでは、1つのことを継続するために必要な考え方や、方法をお伝えしていきます。
2-1. 好きなことを継続する
まず、何を継続するのかを考える必要があります。この時、大切なのは「好きなことを継続する」ということです。とここで、1つ関係のある心理学の知識をお伝えしたいと思います。
それは、内発的動機付けと、外発的動機付けという考え方。内発的動機付けは、褒美をあてにして行動するのではなく、自分がやりたいからやる、という種類の「やる気」のことです。これに対し、外発的動機付けは、褒美をもらえるからやる、という類のものです。
子どもが絵を描いて遊んでいる時に、子どもの絵を褒めると、「絵を描く」という行動が減ってしまうことがあるんだそうです。
つまり、最初は内発的動機付けによって絵を描いていたのに、褒められたことによって外発的動機付けに変わってしまい、行動が抑制されるようになってしまったわけです。
このような効果のことを、アンダーマイニング効果と言います。
他者からの賞賛や褒美でなく、好きでやっていることは、継続しやすいです。これを別の言い方にすると、行動それ自体が「強化子」となるような事を、継続の対象にすると良い、ということになります。
Q. あなたが、好きで続けられそうなことにはどんなものがありますか?
3つほど紙に書き出してみましょう!
2-2. スモールステップ
スモールステップの考えも、何かを継続するうえでとても大切な考えです。これは、1日のノルマのハードルをとことん下げるという考え方。例えば、ブログの更新を継続するために、1日あたりの記事の文字数をとことん減らすことがこれにあたります。最初から壮大な記事を書いていては、もちろん継続は苦になってしまうでしょう。まずは5行でも6行でも良いのです。「少なすぎるかな」と思うくらいから初めていきましょう。
物理の授業で、「等速直線運動」という言葉が出てきましたよね。これは、走っている物体は永遠に走り続けようとする、という法則であったと思います。
実は人間の継続力も一緒で、一度加速してしまえば、逆にそれをやらないことのほうが落ち着かない感じになっていきます。
ただし、最初の加速が大変なんですよね。まずはゆっくり、スモールステップを意識して行うことで、脳がだまされ、次第に継続したいことも等速直線運動に入っていきます。
マラソンなんかも同じですね。走りはじめが一番つらい。でも、乗ってくると走るのが心地よくなってきます。
Q. あなたが継続したいと思うことを、紙に書いてみてください。そして、最初の2週間で行う1日あたりの取り組みを、スモールステップを意識して考えてみましょう。
3. 仕事の遊び化
趣味なら、自分が好きなことを選んで継続しやすいかもしれません。しかし、仕事となると、給料という「強化子」はもらえるものの、作業そのものが好きになれない場合、どうしてもつらくなってしまいます。ここでおすすめしたいのが、「仕事の遊び化」という考えです。
あなたは、「やらされている」という受け身の姿勢で仕事をしていませんか?
誰かの評価を得よう、という姿勢で仕事をするのは、外発的動機付けに陥ってしまいます。
そうすると、評価を得られない限り仕事を楽しめませんし、誰かの評価に依存して生きていくことになってしまいます。
ぜひ一度、周りからの評価は気にせず、あなたが仕事の中で「こうなったら良いな」と思うことを実践してみてください。
とはいっても、何か大きなことを成し遂げる必要はありません。本当に小さなことで大丈夫なので、主語を「私」にして行うことが大切です。
4. 継続するためには、空白の時間が必要
パズルを完成させるようにして、予定を詰め込んでいると、何か1つを継続することが難しくなります。休符がなく、音符で埋め尽くされた音楽を想像してみてください。決して素敵な作品とはいえないでしょう。人生もそれと同じで、休符の中に音符があるから、全体的に見て美しい曲になるわけです。
継続においても、その1つを達成するためには、空白の時間、休みの時間を作る必要があります。そうすると自分自身に余裕が生まれ、継続が容易になります。
継続自体は、1日15分でも、30分でも良いのです。休むときはしっかり休んで、その少ない時間だけは、作業に集中して豊かな時間を過ごしましょう!
5. まとめ
今回の記事では、1つのことを継続するために必要なことをお伝えしました。「ローマは1日にしてならず」という言葉がありますよね。毎日少しずつ、コツコツと続けたことは、必ず人生の基盤を作ってくれます。今回の記事が、そのための1つのとっかかりとなってくれれば嬉しいです。
