- 上司に対して不満を抱いているけど、自分の中でため込んでしまっている
- 上司に不満や希望を上手に伝える具体的な方法を知りたい!
上記のようなお悩みを持つ方に向けて、心の専門家である臨床心理士が上司に不満を伝えるとっておきの方法を4ステップに分けてご紹介します。
「上司に不満を伝えたら、関係性が悪くなって職場に居づらくなるのでは…?」と感じる方は多いかもしれません。
しかし、実際は逆で、不満を伝えず、1人でストレスをため込むほど、職場に居づらくなって、退職してしまうケースが非常に多いです。
大切なのは「伝え方」なので、心理学的な考え方をもとに、上司に不満を上手に伝える方法をご紹介しますね。
本記事を読むことで、適切な不満の伝え方を知り、心地よく業務に集中することができるようになるでしょう。
多くの人が上司への不満を伝えないまま辞めていく

実は、上司に対して不満を抱いている方が非常に多いことはご存知でしょうか?
そして、上司に不満を抱えたまま1人ストレスを抱え込み、退職してしまうケースも数多くあります。
以下には、マイナビ転職が公開しているアンケート調査の結果を記載しました。
マイナビ転職が公開しているアンケート調査
マイナビ転職が公開している記事では、20〜30代のビジネスパーソン113人に、「職場に嫌いな上司がいますか?(いましたか?)」という質問をした結果が示されています。
- いる:73.5%
- いない:26.5%
7割以上のビジネスパーソンには、職場に嫌いな上司がいることが分かりますね。
また、同じ質問を30〜39歳のビジネスパーソンにも行ったところ、男性の65.5% 、女性の71.4%が「いる」と回答したとのことです。
30代を過ぎると管理職に就く方も増えてきてパーセンテージは下がっていることが予想できますが、それでも6割以上の方が、上司に苦手意識を感じていると分かりますね。
引用:「上司が嫌いで辞めたい!」つらい・うまくいかないと感じた時の対処法や注意点|マイナビ転職
19.3%のビジネスパーソンは、上司が理由で異動・退職している
同じくマイナビ転職の調査では、調査対象者に「嫌いな上司にどう対応しましたか?」という質問をしたところ、以下の結果が得られています。
- 仕事だと割り切って普通に接する:61.4%
- できる限り関わらない・話さないようにする:55.4%
- 異動・転職した:19.3%
- ほかの上司や部署に相談した:13.3%
- 嫌だと思うことを直接上司に言った:10.8%
- 上司のいいところを見つけようとした:9.6%
- その他:1.2%
嫌いな上司への対応として3番目に多いのが「異動・転職」になっていますね。
上記の結果を見て、私は5番目に多い回答であった「嫌だと思うことを直接上司に言った(10.8%)」がもっと上位にきていてほしいと感じました。
職場で上司とうまくいかない場合、「我慢するか退職するかしかない」と思っている方は多いかもしれません。
しかし、実際は多くの方が「不満の適切な伝え方」を知らないだけで、伝え方を実践できるようになれば、それだけで大きな財産になるのです。
引用:「上司が嫌いで辞めたい!」つらい・うまくいかないと感じた時の対処法や注意点|マイナビ転職
「上司に不満を伝える」は転職を検討する前に挟みたいステップ

本記事で私がおすすめしたいのは、「上司に不満を伝える」という対処法を、転職を検討する前に挟むことです。
なぜなら、次の職場でも「嫌な上司」はいるかもしれないからです。
すると、「苦手な人がいる→転職する」というパターンが形成されてしまいます。
逆に、上司に自分の本音を伝えるスキルを身につけておくと、どこの職場へ行っても身につけたスキルを実践し、「自分が抱え込む」パターンを予防できるようになります。
以下には、上司に本音を伝えるメリットを記載しました。
関係性が好転する可能性がある
「上司に本音を伝えると関係性が悪化する」と恐れの感情を抱く方は多いかもしれません。
しかし、実際は関係性が好転するケースも多くあります。
なぜなら、人間関係の「こじれ」は多くの場合「コミュニケーション不足」や「すれ違い」によって生じるからですね。
伝え方さえ工夫すれば、互いに本音を伝え合い、関係性が以前よりも良くなる場合があります。
気持ちが楽になり業務に集中できるようになる
上司に対して不満に思っていることを伝えれば、少なくとも自分の中だけでグルグルと、ネガティブな思考にかき乱されることはなくなります。
- 「なんで上司はあんな対応をとるんだろう…」
- 「自分の気持ちを察してほしい」
1日中上記のようなことをグルグルと考えながら仕事に打ち込めば作業効率も落ちますし、何より「嫌な気分で過ごす時間」がとても長くなりますよね。
一度伝えてしまえば、自分の中でスッキリとして、業務に集中できるようになるケースも多いです。
コミュニケーションの練習になる
自分の本音を伝えるのは「スキル」です。
「嫌な上司」を練習台にして本音を伝えるスキルを身につければ、この先多くの仕事やプライベートの中で、適切に自分の気持ちを相手に伝えることができるようになるでしょう。
例えば嫌なことをされたとき、以下の対応を取るのは「コミュニケーションが上手な人」でしょうか?
- 「全然大丈夫です・・!気にしてません。」
上記は自分の気持ちを無視してしまっているので、コミュニケーション上手とは言えません。
「大人の対応」でもありません。
本当にコミュニケーション上手な人は、「適切な形で自分の気持ちを表明し、相手に提案を投げかけ、相手の意見を聞く」という「大人の対応」を取ります。
ピンチをチャンスに変えて、この「最強のコミュニケーション術」を習得しましょう。
「見定め」ができる
あまりに上司の対応がひどい場合、実際に転職や異動をして環境を変えたほうが良いケースもあります。
しかし、その前に自分の気持ちを適切な形で上司に伝え、上司側のレスポンスを「見定めて」みましょう。
「思いきって自分の本音を伝えてみたら意外と上司は話をきちんと聞いてくれた」という場合は、もう少し環境を変えずに様子を見ても良いかもしれませんね。
自分の本音を適切に伝えても上司がむしろ攻撃的になるような場合、その上司の精神状態は非常に不安定である可能性があります。
「部下から意見を伝えられる=攻撃されている」と受け取ってしまうわけですね。
上記のような場合、確かに環境を変えるメリットが大きくなるかもしれません。
上司への不満を伝える4ステップ!

それでは、上司への不満を伝えるステップを4つに分けて解説していきます。
「認知行動療法」や「アサーション」など、心理学的な裏付けのある理論をもとに解説するので、自然と効果を実感できるようになるでしょう。
ステップ①:「思考」を変える
上司への不満を伝えられない場合、以下のような「思考」が「伝える」という行動を阻んでしまっていることはないでしょうか?
- 「上司に不満を伝えたら、目をつけられてかえって立場が悪くなるのでは…?」
- 「不満を伝えたところでどうせ変わらないし、面倒だな」
- 「変に波風を立てて目立ってしまうのも嫌だな」
上記のような思考が「伝える」という行動を阻み、現状を維持させてしまうケースがあるのです。
しかし、現時点ですでに上司の対応に悩んでいて、「つらい」と感じているわけですよね。
上司に不満を伝えるメリットを感じられるような柔軟な思考に変えてみるのが最初のステップです。
例えば、「伝える」という行動を促進する思考には、以下のようなものがあるでしょう。
- 「どうせ言っても言わなくても変わらないのなら、試しに伝えてみても良いのでは?」
- 「今の状況がずっと続くくらいなら、伝えてしまったほうが良いかもしれない」
- 「不満を伝えてみて状況が悪くなったら、それはそれで転職の決心がつくかも」
- 「自分の気持ちを伝える練習だと思ってやってみよう!」
「上司に不満を伝える」という行動を前向きな気持ちで行えるようになるような柔軟な思考を考え、書き出してみるのがおすすめです。
ステップ②:「アサーション」の練習をする
アサーションとは、自分も相手も尊重しつつ、適切な形で相手に自分の気持ちや要望を伝えるコミュニケーション技法のことです。
アサーションのスキルを身につけることで、対人関係で葛藤を感じる場面があっても、安心して自分の気持ち・要望を伝えられるようになるので、学んでみることを強くおすすめします。
以下には、アサーションを実践する際に重要な2つのキーワードを記載しました。
- 3つのコミュニケーションパターン
- DESC法
それぞれについて、詳しく解説しますね。
3つのコミュニケーションパターン
アサーションでは、以下に示す3つのコミュニケーションパターンがあると仮定しています。
- アグレッシブ(攻撃型):相手を非難する、怒鳴る、無視するなど、攻撃的な方法により自分の気持ちを伝えるパターン。
- ノン・アサーティブ(非主張型):本音を言わず我慢するか、あいまいで回りくどい言い方で自分の気持ちを伝えるパターン。
- アサーティブ(バランス型):相手と自分の両方を尊重しつつ、はっきりと自分の気持ちを伝えるパターン。
アグレッシブ型の場合は周囲から避けられてしまったり、対立を生んでしまうことが多くなるでしょう。
ノン・アサーティブ型の場合は、相手の言いなりになってしまったり、自分だけが我慢をしてつらい思いをすることが多くなってしまいます。
目指したいのは「アサーティブ型」であるわけですね。
DESC法
職場でのコミュニケーションで悩んだときにアサーションを実践する場合、「DESC法」と呼ばれる枠組みに当てはめて「台詞」を考えてみるのが良い練習になります。
DESC法は、アサーションを実践する際に相手に伝えると良い項目を、以下の4つに分けて体系化したものです。
Describe(描写)
まず、今どのようなことが起きていて困っているのかを、主観は交えず、客観的事実のみを伝えます。
「Describe(描写)」という名前の通り、状況をそのまま描写して伝えるわけですね。
Express(説明)
ここでは、自分の「主観」を相手に伝えます。
状況に対して自分はどのように思っていて、どのような気持ちになっているのかを伝えましょう。
また、相手への共感を伝えたり、問題点がどこにあると感じているのかを説明したりするのも良いでしょう。
Suggest(提案)
次に、上司に対して具体的な提案を行います。
提案をする際のポイントとして、「疑問形」で終わらせるのがおすすめです。
例えば、「私は〇〇の対応をとっていただけると嬉しいのですが、どう思われますか?」と質問を投げかけるイメージです。
疑問形を意識することで、相手に「意見を押し付けられている」と思われにくくなります。
Choose(選択)
最後に、相手側の反応によって、自分の次の行動を選択します。
例えば、「別の提案を投げかけてみる」「上司の上司や社内人事部の人に相談する方向に切り替える」などが考えられるでしょう。
DESC法を自然と行えるようになるには、とにかく「練習」が大切です。
まずは、上司に対して実際に伝えなくても良いので、「理不尽だな」と感じたときに、DESC法に沿って台詞を書き出してみることから始めるのがおすすめです。
何度も練習して、伝えるための自信をつけましょう!
ステップ③:アサーションを用いて上司に伝える
DESC法にあてはめて、上司に自分の気持ちや意見を伝える練習をしたら、いよいよ実際に上司に伝えてみましょう。
上司に自分の気持ちを伝える場合、事前に「相談したいことがあるのですが、お時間を15分ほどいただけるタイミングはありますか?」といったようにアポを取っておくと良いでしょう。
また、落ち着いて自分の気持ちを伝えるためにも、できれば個室や周囲に人がいない所で話すのがおすすめです。
ステップ④:伝えられた自分の努力を褒める!
上司に自分が思っていることを伝えられたら、とにかく自分の「努力」を自分自身で褒めてあげましょう!
どのような結果になったとしても、誠実に、準備をしたうえで自分の意見を伝えられたことは、自分自身にとってとても大きな成長になります。
自分の努力自体を褒めてあげることで、また同じようなトラブルが生じた際にも「自分なら適切に気持ちを伝えられるから大丈夫」といった自信につながっていくでしょう。
上司への不満を伝える具体例をケースごとに解説

上記ではアサーションやDESC法の考えをもとに上司に本音を伝えるステップを解説しました。
よりイメージしやすいよう、以下に職場でよくあるような具体例を記載したので、参考にしてみてください。
業務の進め方に問題を感じているケース
例えば、上司が主導で行っている会議が長すぎてしまい、他の業務が滞ってしまっているケースがあったとしましょう。
DESC法に沿って上司に伝えると、以下のような「台詞」が考えられます。
Describe(描写)
「会議の時間について悩んでいます。現在、会議の時間が1時間半ほどになっているのですが、会議が終了してから定時まで1時間ほどしか残っておらず、残業を1〜2時間ほど取らないと他の業務を完了できず、退勤できない状況が続いています。」
Express(説明)
「一方で、会議では重要な意思決定を行ったり、皆の進捗確認を行う必要があり、重要な時間であると思います。だからこそ、〇〇さん(上司)もしっかり時間を取ってくださっているのですよね。ただ、会議中にどうしても他の業務のことが頭をよぎってしまい、話し合いに集中しにくくなっているのも事実です。また、今月の残業時間は20時間を超えてしまっています」
Suggest(提案)
「より会議に集中するためにも、共有のみで済むことはチャット上で報告し、話し合う必要のある議題のみ会議で上げる、というアイデアも1つと感じたのですが、いかがでしょうか?」
Choose(選択)
- 上司の反応に応じて他の提案を行う場合
→「では、〇〇を行ってみるのはいかがでしょうか?」
- 上司の反応に応じて、意見を聞いてみる場合
→「確かに、私の提案だと実行の難しさは否定できませんね。〇〇さん(上司)として、何か良いアイデアはありますか?
- 上司が話に聞く耳を持ってくれなかったら・・?
→「本社の人に相談をしてみる」「異動や転職を検討し始める」など。
上司のコミュニケーションの取り方に不満を感じているケース
例えば、上司が皆の前で自分のミスについて大きな声で叱責し、会社に行くのがつらくなってしまっているケースがあったとしましょう。
DESC法に沿って上司に伝えると、以下のような「台詞」が考えられます。
Describe(描写)
「実は、ここ最近よく眠れない日が続いています。〇〇さん(上司)が私のミスについて指摘をくださる際、フロアで大きな声で伝えられることが多いと思います。」
Express(説明)
「実際、私は先日〇〇のようなミスをしてしまい、〇〇さん(上司)のご指摘はおっしゃる通りだと反省しています。ただ、「また皆の前で大きな声で叱責されるかも」と思うと夜も眠れず、仕事中もずっとそのことを考えてしまうのです。」
Suggest(提案)
「まず、私はこれまでのミスの内容について改善案を立て、再発予防に努めます。ただ、万が一至らぬ点があった場合、個室にてその内容についてご指摘いただくことは可能でしょうか?」
Choose(選択)
- 上司の反応に応じて、代案を提示する場合
→「確かに、ミスをすること自体に問題があるのは正しいと思います。ミスを防ぐため、今後私のほうからダブルチェックをお願いさせていただくことは可能でしょうか?」
- 上司が話に聞く耳を持ってくれなかったら・・?
→「本社の人に相談をしてみる」「異動や転職を検討し始める」など。
上記は一例ですが、項目に当てはめて書いているうちに、自分の頭の中が整理されていくと思います。
ぜひ皆さんも、「今悩んでいること」を題材に実際に書き出し、練習をしてみるのがおすすめです。
DESC法は、本番では「型」を意識しすぎないのも大切

DESC法に沿って自分の気持ちや意見を伝える練習を行ったとしても、いざ上司に伝える際には緊張して頭が真っ白になってしまい、練習通りに伝えられないこともあります。
それに、コミュニケーションはマニュアル通りに進まない部分も多いですよね。
役に立つ考えとして、武道の「守・破・離」という考え方があります。
- 守・・教えられた通りに、とにかく基本に忠実に繰り返し練習する。
- 破・・基本はおさえつつも、徐々に自分なりの工夫を取り入れていく。
- 離・・あえて教えや基本から離れて、自分なりのスタイルを確立していく。
アサーションやDESC法も武道と一緒で、練習の時点では項目に忠実に「台詞」を考えることを繰り返しましょう。
しかし、慣れてきたら自分の性格やその場の状況に合わせ、アレンジを加えてokです。
例えば、どうしても「その場で話す」ハードルが高く感じてしまう方は、事前に文章として書いておき、それを上司に渡したうえで話すのも良いでしょう。
「型」の通りに実践できなくても、これまで基本に忠実に練習してきているので、しっかり「DESC法のエッセンス」を踏まえた伝え方ができるようになっているはずです。
アサーションやDESC法の練習にはアプリの活用がおすすめ!

アサーションやDESC法を習得するには、とにかく「伝える台詞」を項目に沿って書き出し、繰り返し練習するのが大切です。
しかし、日々業務に追われる中、わざわざ紙に書き出して練習するのは大変ですよね。
おすすめなのは、アプリを活用して練習を繰り返すことです。
筆者も愛用している【Awarefy】というメンタルヘルスを目的としたアプリでは、アサーションやDESC法の項目に沿って台詞を書き込み、練習できる機能が搭載されています。
具体的には、Awarefyを使うと以下のような練習が行えます。
<アサーションの練習>
- 状況:対人面でストレスを感じた状況を書き込む。
- アグレッシブな伝え方:相手の気持ちや立場を無視した自己中心的な言い方を書き込む。
- ノン・アサーティブな伝え方:自分の気持ちや立場は無視して、相手だけを大切にするような言い方を書き込む。
- アサーティブな伝え方:自分の気持ちも相手の気持ちも大切にするような良い方を書き込む。
<DESC法の練習>
- Describe(状況を描写する):何があったか、状況を書き込む。
- Express(気持ちを表現する):自分はどうしたいか、考えや意見を書き込む。
- Suggest(提案する):相手に伝える具体的なアイデアを書き込む。
- Choose(選択する):相手が提案を受け入れなかった場合の代案や行動を考えておく。
上記のように、今回の記事でもご紹介した内容をアプリの画面上で練習できるので、とても便利です。
お昼休みや帰りの電車の中で、こっそりと練習ができますね。
Awarefyは認知行動療法の考えをベースに作られたアプリであり、自分の思考をより柔軟にする練習や、ストレスケアを行うためのワークなども幅広く搭載されています。
詳しくは、過去の記事も併せてご覧いただけると嬉しいです。
上司に不満を感じたとき、自分だけでできる対処法

本記事では、上司への不満を上手に伝える方法を解説してきました。
しかし、いつも上司に自分の気持ちを伝えることは難しく、ときに「自分の中で」ストレスを上手くコントロールするのが有効な場面もあるでしょう。
上司への不満があるとき、自分だけでできる対処法をお伝えするので、参考にしてみてください。
自分のスキルアップに集中する
上司の対応が理不尽に感じる場合、自分のスキルアップに意識を集中させるのも1つです。
上司がいくら理不尽な対応をとっていたとしても、自ら目標を持ち、目標達成に向けて行動を続けていけば、上司の対応とは無関係にスキルアップしていくでしょう。
職場で「嫌だな」と感じる人とはいつか離れますが、自分のスキルは一生ついてきます。
ストレスを感じているときほど、それをエネルギーに変えてスキルアップに集中するのがおすすめです。
周りの人と良い関係を築く
人間社会で「強者」となるのは、より多くの「味方」をつけた人です。
そして、より多くの味方をつける人は、一言で言うと「いい人」です。
「強い人」ではありません。
なので、とにかく周囲の人に思いやりを持って、優しく接しましょう。
今は理不尽に感じることが多くても、自分も影響を受けて「悪者」になる必要はありません。
周囲の人に優しく接していれば自然と味方が増えて、嫌な上司に何かをされても、周囲の人たちが守ってくれるようになります。
今の上司と関わるメリットを考える
上司と関わるメリットを考えると、気持ちが楽になるケースがあります。
例えば、「上司が自分に対して厳しい」という悩みがあったとしましょう。
短期的に見れば厳しくされるのはつらいですが、厳しさの中で緊張感を持って業務に取り組み、実際に成長を実感するケースもありますよね。
後になって「結果的に育ててもらったなぁ」と思うときが来るかもしれません。
あえて上司と関わるメリットを考えてみることで、前向きに仕事に向き合えるようになる可能性があります。
上司の立場になって考えてみる
上司の対応が理不尽に見えたとしても、あえて上司の立場になって考えてみることで、気持ちが楽になることもあります。
例えば、上司が「売り上げ」についてしつこく圧力をかけてきたとしましょう。
以下のように考えると、少し怒りが和らぎます。
- 「きっと、上司も上から圧力をかけられて、必死になっているんだなぁ…」
上記のように考えると、むしろ上司が可哀想に思えてきませんか?
そして、なぜか自分の心に余裕が生まれます。
プライベートを充実させる
自分の価値を見出す場所が仕事だけになってしまうと、仕事で上手くいかなくなったときに「全自分」を否定してしまうようになります。
プライベートを充実させ、仕事のほかにも良い人間関係や夢中になれることを見つけておくのが重要です。
いざ仕事で上手くいかなくなっても、「自分には他にも価値があるから大丈夫」と思えるようになるでしょう。
仕事後に嫌な気分を持ち込まない工夫をする
上司の対応にストレスを感じ、「嫌な気分」を帰宅後に持ち込んでしまうと、プライベートの時間まで仕事に「汚染」されてしまいます。
退勤と帰宅の間に自分なりの「ストレス発散法」を挟んであげることで、家に着く頃には気分がスッキリとしているでしょう。
例えば、以下のような「ストレス発散法」がおすすめです。
- ジムで汗を流す
- 1駅分早く降りて、ウォーキングしながら帰る
- カラオケで大きな声で歌う
- 自分が好きな物を食べる
また、帰りの電車の中でアプリを使い、自分の思考を整理したり、導入音声を聴きながら「瞑想」を行ってみたりするのもおすすめです。
アプリは、やはり認知行動療法をベースにした【Awarefy】がおすすめです。
職場環境は変化していくことを念頭に置いておく
職場環境は、人事異動や退職・入社などにより変化していきます。
今は苦手な上司の存在に悩んでいたとしても、いずれその上司と離れるタイミングが来るでしょう。
ストレスを感じているときには視野が狭くなり、今のつらさがずっと続くように感じてしまいますよね。
しかし、状況はいずれ変わるので、自分でできる対処法を実践しながら、「その時」が来るのを待つのもおすすめです。
信頼できる人に相談する
一人で抱え込むのではなく、信頼できる人に相談するのはとても重要です。
たとえ相談が問題解決につながらなかったとしても、誰かに話すだけで気持ちが楽になりますし、話しているうちに問題を客観視できるようになるケースもあります。
「なんだ、思っていたほど大したことじゃないのかも」と思えてきて、気持ちが楽になることもあるでしょう。
相談する際は、「信頼している人」に行うのがポイントです。
フリーランスとして会社と関わっていると思うようにする
上司や会社に対する「期待値」が高くなりすぎてしまい、不満を抱くようになるケースもあります。
おすすめなのは、「自分をフリーランスだと思って出社すること」です。
仮に上司の対応で至らない点があったとしても、自分はフリーランスなので、あくまで相手は「取引先の人」になりますよね。
上記のように考えることで、過度な期待を上司に抱かなくなり、良い意味で距離をとって問題解決を行えるようになります。
まとめ:上司への不満は「言葉で伝える」のが重要!

本記事では、上司への不満の伝え方について詳しくお伝えしてきました。
とくに強調したいのは、不満は「言葉で伝えるのが重要」ということです。
日本ではとくに「察すること」や「空気を読む」などの文化がありますよね。
不満をはっきり伝えないことが「美徳」とされる部分がありますが、残念ながらその「察し」が的を得ているとは限らず、知らない間に不満を溜め、人間関係の行き違いが生じてしまうケースがあるのです。
大切なのは「言葉で上手に伝えること」であり、上手に伝えられるようになると、人間関係においてむしろ信頼関係を築きやすくなります。
本記事でご紹介したアサーションやDESC法を練習し、「伝えるスキル」を育んでいただけると嬉しいです。
