就労移行支援では工賃をもらえるの?工賃ありのおすすめ事業所もご紹介!

転職・キャリア形成

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  • 就労移行支援事業所って、工賃はもらえるのかな?
  • 工賃がもらえる就労移行支援事業所を知りたい。

本記事では、上記のお悩みにお応えします。

結論として、ほとんどの就労移行支援事業所では工賃をもらえません。

しかし、一部の就労移行支援では工賃をもらえる事業所も存在します。

工賃をもらえる事業所をご紹介するとともに、工賃をもらえる就労移行支援のメリット・デメリットや事業所を選ぶ際のポイントについても就労支援員が解説しました。

この記事を読むことで、正しい判断で就労移行支援を選べるようになるでしょう。

目次

そもそも就労移行支援とは?

就労移行支援とは、障害者総合支援法によって定められた障害福祉サービスの1つです。

障害をお持ちの18歳〜65歳までの方で、障害者雇用枠を含む一般企業への就労を目指している方が利用対象となります。

就労移行支援事業所の支援内容を以下に示しました。

  • 生活リズムや生活習慣
  • 就労に必要なスキル
  • コミュニケーションスキル
  • ストレスへの対処法
  • 自己分析
  • 履歴書、職務経歴書の添削や面接対策
  • 企業実習 

上記のほかにも、就労移行支援事業所によってさまざまなプログラムが用意されています。

また、就労移行支援そのものの概要については過去の記事でも解説しているので、参考にしてみてください。

就労移行支援では工賃をもらえるの?

結論として、就労移行支援では基本的に工賃はもらえません。

障害をお持ちの方が一般就労を目指して準備をするのが就労移行支援の存在理由だからですね。

ただ、一部就労移行支援では工賃ありの事業所もあります。

以下には、そもそも工賃とは何か、給料や賃金との違いは何かについて解説しました。

工賃とは?

雇用契約を結ぶことなく、作業に対する対価としてお金をもらう場合は「工賃」となります。

雇用契約を結んでいないので最低賃金は保証されず、ほとんどの事業所では工賃が最低賃金を下回っているでしょう。

例えば、「就労系障害福祉サービスに関する実態調査」によれば、就労移行支援事業所の平均工賃(月額)は18,628円であるとされています。

生活の足しにはなるかもしれませんが、工賃だけで生活するのはとてもじゃないけど難しそうですよね。

引用:就労系障害福祉サービスに関する実態調査|厚生労働省

「工賃」と「給料」の違いについて

「工賃」と「給料」の違いは、雇用契約を結んでいるかどうかにあります。

雇用契約を結んでいる場合は労働の対価として「給料」が支払われます。

最低賃金が保証されるのも特徴と言えるでしょう。

工賃の場合は雇用契約を結んでいないので最低賃金が保証されず、支払う額も経営者側の自由です。

基本的に就労移行支援ではお金はもらえない

就労移行支援の目的は障害者雇用枠を含む一般企業への就労を目指して訓練を行うことなので、原則お金をもらえることはありません。

ただ、就労移行支援を利用して一般就労を果たし、月々の「給料」をもらえるようになり、更に長期就労を果たしたらどうなるでしょうか。

一般企業に障害者雇用枠で採用された場合の平均給与と、就労移行支援の平均工賃額を記載しました。

障害者雇用枠の給与就労移行支援の工賃
平均月収11.8万円〜25.4万円18,628円

引用:就労系障害福祉サービスに関する実態調査|厚生労働省

引用:平成24年版障害者白書|内閣府

一般企業への就労を果たせば工賃を遥かに上回る額を稼ぐことができ、生活・心の安定につながりますよね。

つまり、就労移行支援で過ごす時間は「未来への投資」と考えましょう。

【稀少!】工賃がもらえる就労移行支援4選!

ほとんどの就労移行支援では、工賃をもらうことができませんが、一部作業を外部企業から請け負っており、工賃が発生する就労移行支援事業所も存在します。

以下には、工賃がもらえる就労移行支援事業所を4社紹介しているので、参考にしてみてください。

キズキビジネスカレッジ


就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジは、「適職発見」と「専門スキルの獲得」に強みを持つ就労移行支援事業所です。

  • 会計・ファイナンス
  • 英語
  • Webマーケティング
  • Webライティング(SEOライティング)
  • Excel/PowerPoint基礎
  • 動画制作
  • Webデザイン(Illustrator・Photoshop)/プログラミング

上記のような時代に必要とされているスキルを身につけられ、一般雇用への就職率が高い傾向にあります。

キズキビジネスカレッジの工賃について

2023年11月1日より「キズキBPO」というサービスが開始され、作業に応じて工賃(報酬)を受け取れるようになりました。

作業内容と工賃については、以下の表に記載します。

作業内容ライティング業務(PR記事の改善提案)
工賃時給1,500円

外部企業から委託されている、サービスの開発秘話や裏話などについての記事を読み、改善提案などを行うのが主な作業です。

作業は体系化されており、初めての方でもWebライティングの素養を身につけながら工賃をもらえるので、個人的にとてもおすすめ度が高いです。

とくに、Webライティングの仕事は在宅でも行うことができ、フリーランスとして働きたいと思っている方にもおすすめできる分野です。

また、「工賃時給1,500円」はかなり高いほうなので、個人的に驚きました。

「利用者さんにきちんとスキルを身につけてもらいたい」という事業所側の姿勢が伝わってきます。

キズキビジネスカレッジの事業所一覧

キズキビジネスカレッジの事業所一覧を以下に記載しました。

  • 新宿御苑校
  • 新宿校
  • 横浜校
  • 大阪校

Webライティングのスキルは卒業後も仕事や副業に活かすことができるので、非常におすすめです。

興味がある方は、ぜひ公式Webサイトより見学予約(無料)をしてみてください。

引用:キズキビジネスカレッジ

ヒューマングロー

ヒューマングローでは、「就労移行支援」と「就労継続支援A型」という2つの障害福祉サービスを運営しています。

特徴は「ステージ制」を導入していることであり、以下の手順に沿って段階的に就職を目指すことができます。

  1. 導入ステージ
  2. 生活安定ステージ
  3. 職業準備ステージ
  4. 就職活動ステージ

また、以下のようなプログラムを通して、就職に必要なスキルを幅広く身につけられるのも特徴と言えるでしょう。

  • 生活トータルサポート
  • 自己理解
  • コミュニケーション
  • パソコン訓練
  • ビジネススキル
  • 企業と連携した実習・実務訓練
  • 就職活動
  • 面談
  • スケジュール

ヒューマングローの工賃について

ヒューマングローでは、訓練の一環として、不定期に「工賃訓練」を行っています。

作業内容の一例を以下に記載しました。

  • パソコンを使ったデータ入力
  • 郵送物の封入
  • 商品の梱包 等

具体的な工賃額の記載は公式Webサイトにありませんでしたが、とくに軽作業系の職種を希望している方にとって、就労前に経験を積めるのでメリットが大きいでしょう。

工賃訓練が不定期である点には注意してください。

ヒューマングローの事業所一覧

ヒューマングローの就労移行支援は、都内に5事業所展開しています。

  • 板橋
  • 高田馬場
  • 小岩
  • 葛西駅前
  • 梅島

通える範囲に事業所がある方は、利用を検討してみると良いでしょう。

引用:ヒューマングロー

レインボーワークス

レインボーワークスは、知的障害・発達障害の方に特化した就労移行支援事業所です。

  • 元特別支援学校教諭
  • 障害者支援のベテラン

上記のように経験豊かなスタッフが支援にあたってくれるのがレインボーワークスの強みと言えるでしょう。

まずは規則正しい生活習慣を身につけることからはじめ、自己肯定感を育みながら段階的に就労に向かっていける事業所です。

レインボーワークスの工賃について

レインボーワークスでは、以下のような工賃訓練がプログラムの中にあります。

  • 食品加工業務
  • 受注作業

実務経験を通して就労のイメージがつきやすくなるとともに、金銭感覚も身につけることができるでしょう。

レインボーワークスの事業所所在地

レインボーワークは1事業所であり、住所は以下になります。

  • 〒144-0034 東京都大田区西糀谷4-31-16-2F

通える範囲に事業所がある方は、利用を検討してみるのも1つでしょう。

引用:レインボーワークス

八王子福祉作業所

八王子福祉事業所は、社会福祉法人武蔵野会が運営している、1979年からの歴史を持つ就労移行支援事業所です

就労移行支援のほかにも「就労継続支援B型」「生活介護」「就労定着支援」などのサービスを提供しています。

「働く喜びや生きがいを見出せる場所」を目指しており、実践を通して就労へと近づきやすい事業所と言えるでしょう。

八王子福祉作業所の工賃について

八王子福祉作業所では民間企業などから業務を受注しており、以下のような業務に訓練の中で携わることができます。

  • ダイレクトメールなどの封入
  • 発送
  • 部品の梱包
  • 箱織り
  • 解体
  • 清掃
  • 草刈り
  • ポスティング作業
  • 焼き菓子の製造・販売
  • ギフトセットなどの製造・販売 等

軽作業系の作業で就労したいと考えている方には、とくに合っていると言えるでしょう。

また、1日の活動スケジュールが公式Webサイトに記載されていたので、以下に引用しました。

<1日のスケジュール>

8:30〜 出勤・朝礼

9:15  作業またはプログラム(1枠)

10:30 休憩

10:45 作業またはプログラム(2枠)

11:30  お昼休憩

12:30 作業開始(3枠)

14:10 休憩

14:30 作業開始(4枠)

15:50 夕礼

16:00 帰宅

プログラムは作業が中心となっており、就労移行支援事業所としてはかなり珍しい類に入るでしょう。

また、訓練時間も一般的な就労移行支援事業所より長い印象です。

就労に向けてある程度しっかり作業経験を積んでおきたい方には合っていると言えるかもしれません。

八王子福祉作業所の事業所所在地

八王子福祉作業所の住所を以下に記載しました。

  • 東京都八王子市元本郷町4-13-3

通える範囲に事業所がある方は、利用を検討してみると良いでしょう。

引用:八王子福祉事業所

就労移行支援で工賃が発生する場合の作業内容

工賃が発生する就労移行支援事業所では、業務を外部企業から委託し、得た報酬を利用者さんに分配するシステムであることがほとんどです。

主に、以下のような業務が多いので覚えておくと良いでしょう。

  • ライティング業務(Webライティング)
  • パソコンを使ったデータ入力
  • 郵送物の封入
  • 商品の梱包
  • 食品加工業務
  • ダイレクトメールなどの封入
  • 発送
  • 部品の梱包
  • 箱織り
  • 解体
  • 清掃
  • 草刈り
  • ポスティング作業
  • 焼き菓子の製造・販売
  • ギフトセットなどの製造・販売

将来的に就職したいと考えている職種にとって有効な作業内容である場合、利用を検討してみる価値は十分にあると言えるでしょう。

就労移行支援の工賃はどれくらいもらえるの?

就労移行支援の平均工賃を以下に記載しました。

  • 18,628円(月額)
  • 100〜500円ほど(時給)

決して「高い」とは言えない数字ですよね。

作業内容としても、比較的シンプルで、軽めの内容が多いと考えられています。

あくまで「訓練の一環」と思っておくと良いでしょう。

給料をもらいたいなら「就労継続支援」も1つ

「就労」に関係する障害福祉サービスには、就労移行支援のほかに「就労継続支援」と呼ばれるものもあります。

就労継続支援とは、何らかの障害をお持ちで一般企業への就職が困難である場合に、福祉事業所にて就労の機会を得ることができる障害福祉サービスです。

就労移行支援と就労継続支援の違いを以下の表に示しました。

目的対象者工賃・給料の有無利用期間
就労移行支援一般企業への就職を目指して訓練を行う一般企業への就職を希望する障害をお持ちの方一部事業所のみ原則2年が上限
就労継続支援福祉事業所にて就労の機会を得る一般企業への就職が困難な状態にある障害をお持ちの方すべての事業所で工賃または給料が支払われる上限なし

就労移行支援事業所の目的は「一般企業に就職するための訓練」ですが、就労継続支援の場合は「(福祉的な)就労の機会を得ること」である点が最も大きな違いと言えるでしょう。

また、就労継続支援には「A型」と「B型」の2種類があるので、それぞれについて解説していきます。

就労継続支援A型

就労継続支援A型事業所では、個人と事業所が「雇用契約」を結びます。

よって、工賃ではなく「給料」が支払われるのが特徴です。

雇用契約を結んでいるので、給料には最低賃金が保証されます。

また、就労継続支援A型の平均月収は8万1,645円(時給926円)とのデータが出ています。

引用:令和3年度工賃(賃金)の実績について|厚生労働省

就労継続支援B型

就労継続支援B型事業所では、個人と事業所で「雇用契約」を結ぶことはありません。

よって、給料ではなく「工賃」が支払われるのが特徴ですね。

雇用契約を結ばないので、工賃には最低賃金が保証されません。

就労継続支援B型の平均月収は16,507円(時給233円)とのデータが出ています。

引用:令和3年度工賃(賃金)の実績について|厚生労働省

一般就労を目指すなら、就労移行支援を選択

障害者雇用枠での一般就労、就労継続支援A型での福祉就労、就労継続支援B型での福祉就労それぞれの平均月収を以下の表に記載しました。

障害者雇用枠(一般就労)11万8,000円〜25万4,000円
就労継続支援A型(福祉就労)8万1,645円
就労継続支援B型(福祉就労)16,507円

障害者雇用枠での一般就労が最も収入が高いことが分かりますね。

そして、障害者雇用枠での一般就労では福利厚生などもついてきます。

一般雇用での就労を目指したい方は、就労移行支援に通って「一般就労に向けた訓練」を行うことが大切です。

工賃ありの就労移行支援に通うメリット

就労移行支援の目的は「一般就労に向けて準備をすること」なので、必ずしも工賃をもらえる事業所を選ぶことだけが大切とは言えません。

むしろ、長期就労を実現できるような訓練プログラムの充実度が大切なわけですね。

上記を前提としたうえで工賃ありの就労移行支援に通うメリットを挙げるとしたら、以下のようになるでしょう。

  • 就労に必要なスキルを実践的に身につけられる
  • 就労意識を早期に獲得できる
  • 金銭感覚が身につく

以下に、詳しく解説していきます。

就労に必要なスキルを実践的に身につけられる

工賃ありの就労移行支援では、外部企業から作業を受注し、その作業を利用者さんが行うことによって工賃が発生する仕組みとなっています。

企業から受注した作業に取り組むことになるので、作業内容は極めて実践的です。

身につけた実践的なスキルは、実際に企業で働くようになってからもそのまま活用することができるでしょう。

就労意識を早期に獲得できる

工賃をもらって作業にあたるということは、それなりに責任感も必要になってきます。

だからこそ、学校に通うようにしてただ「プログラムを受けよう」と考えるよりも、早期に就労意識を獲得することができるのです。

実際に就職する前に、わずかでもお金をもらって作業にあたる経験をしておくことで、より早期に就労意識を獲得することへとつながります。

金銭感覚が身につく

工賃であっても、作業をして実際にお金をもらうまでには大変なことも多くあるでしょう。

作業を通して得たお金は大事に使おうという意識が芽生え、金銭感覚を身につけることにつながります。

とくに、就労経験がこれまでにない方や、浅い方にとってメリットが大きいのではないでしょうか。

工賃ありの就労移行支援に通うデメリット

工賃ありの就労移行支援に通う場合、デメリットも存在します。

具体的には以下のようなデメリットがありますので、1つ1つ見ていきましょう。

  • 工賃は最低賃金以下であることが多い
  • 就労に結びつかない作業ならあまり意味がない
  • 工賃ありの就労移行支援事業所は少ない

工賃は最低賃金以下であることが多い

就労移行支援事業所で工賃をもらえたとしても、雇用契約を結んでいるわけではないので最低賃金以下であることが多いです。

もらえても月額1〜2万円ほどになるので、それだけで生活するのはまず難しいです。

あくまで、就労に向けた訓練が主としてあると思っておくと良いでしょう。

就労に結びつかないならあまり意味がない

工賃をもらえる訓練が、将来的に就きたい仕事に関連したものであれば、非常に意義があると言えます。

ただ、就労とは全く関連のない作業しか行えない場合、工賃をもらえても将来にはあまり結びつかないことが多いです。

自身が就きたい仕事と、工賃訓練の内容を照らし合わせて考え、メリットがあるかを考える視点が重要です。

そもそも工賃ありの就労移行支援事業所は少ない

そもそも、ほとんどの就労移行支援事業所では工賃ありの訓練を行っていません。

例えば、質の高いプログラムを提供している以下に示すような大手就労移行支援事業所では、工賃ありのプログラムを行っていません。

ほとんどの就労移行支援事業所では工賃ありのプログラムを行っておらず、お住まいの地域に工賃ありの就労移行支援事業所がないということもあるのではないかと思います。

工賃はありませんが、高い就労実績を持つ就労移行支援事業所を過去の記事で紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。

工賃ありの就労移行支援を選ぶ際のポイント

工賃ありの就労移行支援事業所を選ぶ場合は、以下のポイントを意識するのが大切です。

  • 作業内容が自分のキャリアにとってプラスになる
  • 作業内容と工賃のギャップが大きすぎない
  • 個人的に「webライティング」はおすすめ!

1つ1つ解説していくので、参考にしてみてください。

作業内容が自分のキャリアにとってプラスになるか

工賃をもらいながら自分のキャリアにとってプラスになる作業に取り組める場合、非常にメリットが大きくなるでしょう。

シンプルに工賃がもらえるということのほか、自分が就きたい仕事に関係した作業を実践的に学ぶことができるからですね。

例えば、事務職を目指している方が、事務作業を行って工賃をもらえるとしたら、とても質の高い学びとなります。

作業内容と工賃のギャップが大きすぎない

作業内容がとても大変であるのに対して、工賃が低すぎると感じる場合はあまりおすすめできません。

作業ばかりが多くて工賃が少なすぎると、通所のモチベーションにも悪影響を及ぼしてしまうからですね。

あくまで、就労移行支援では「就職に向けた準備」が大切であることを忘れないようにしましょう。

個人的に「Webライティング」はおすすめ!

就労移行支援に通っているうちに身につけておくスキルとして個人的に非常におすすめなのが「Webライティング」のスキルです。

Webライティングとは、Webサイトで公開するための文章を書く仕事なのですが、フリーランスとして記事を受注し、報酬を得ている方も多くいます。

そして、Webライティング業務は「実績」が重視されるので、就労移行支援事業所で工賃をもらいながら作業にあたっていた経験そのものが実績になり、就職活動にも有利になるわけですね。

そういった意味でも、時給1,500円という比較的高い工賃で Webライティングのスキルを身につけられる就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジはとてもおすすめです。

工賃ありの就労移行支援に関するQ&A

今回の記事では、工賃ありの就労移行支援事業所について解説してきました。

就労移行支援の制度そのものについても疑問点は多くあるかと思いますので、最後によくある質問と回答を記載させていただきます。

就労移行支援の利用にはお金がかかりますか?

就労移行支援は国からの補助を受けて利用できるので、多くの方が「無料」で利用しています。

ただし、前年度の世帯所得状況によっては「自己負担上限額」が定められたうえで料金が発生することがあるので、一覧表を以下に記載しました。

区分世帯の収入状況負担上限月額
生活保護生活保護受給世帯0円
低所得市町村民税非課税世帯(世帯収入が概ね300万円以下)0円
一般1市町村民税課税世帯(世帯収入が概ね670万円以下)9,300円
一般2上記以外37,200円

自己負担上限額とは、料金が発生する場合でも「これ以上はいくら利用してもお金が発生することはありませんよ」という額になります。

例えば、前年度の世帯収入が概ね670万円以上の方は37,200円が1ヶ月あたりの自己負担上限額となり、それ以上はいくら利用してもかかりません。

就労移行支援そのものの概要については過去の記事でも解説しているので、参考にしてみてください。

就労移行支援で工賃をもらった場合、確定申告が必要ですか?

就労移行支援で工賃をもらったとしても、確定申告が必要になることはほぼないでしょう。

工賃は所得区分にすると「雑所得」となります。

雑所得は確定申告の対象となりますが、年間収入が65万円以下である場合は申告義務が発生しないのです。

就労移行支援で工賃を受け取ったとしても年間所得が65万円を超えることはほぼないので、確定申告の対象にはならないわけですね。

工賃は今後上がる可能性もありますか?

工賃の向上に向けて、国では「工賃倍増5か年計画」や「工賃向上計画」などが策定されています。

今後、工賃が少しずつ上がっていく可能性はあると言われています。

まとめ:工賃ありの就労移行支援は「身につけたいスキル」で選ぶのが正解!

今回の記事では、就労移行支援事業所で工賃をもらうことはできるのか、また工賃ありのおすすめ就労移行支援事業所について解説しました。

最後にお伝えしたいのは、就労移行支援事業所の目的はあくまで「一般就労に必要なスキルを身につける」ことにあるということです。

工賃をもらえたとしても、それだけで生活できるほどの工賃が発生することはありません。

自身がどのような仕事に就きたいのかを明確にしたうえで、就労移行支援事業所を選ぶ視点が重要と言えるでしょう。

過去の記事では、就労に向けた準備を行ううえでおすすめな就労移行支援事業所を複数紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。