一度社会人になっているものの、自己分析をして本当に自分がやりたいことを見つけたい!と思っている方は意外と多いのではないでしょうか?
実は、社会人にこそ、自己分析は必要なんです。僕も自分のキャリアに悩む時期がありましたが、きちんと自己分析をすることで、「自分が仕事において何を大切にしたいか」という価値観が明確になりました。
この記事では、社会人にとって自己分析が大切な理由をお話ししたうえで、社会人向けの自己分析方法を具体的に4つご紹介しています。記事を読むことで、具体的な自己分析の進め方が分かるため、スムーズに自分の「軸」を見つけることができると思います。
1. 社会人にとって自己分析が必要な理由

なぜ社会人にとって自己分析は必要なのか?キーワードは「自己一致」です。自己一致とは、自分の理想と現実が一致している状態を示す心理学用語です。自分に嘘をつき続けるのは辛いですよね。
本当に今の会社や働き方で、自分が望む生き方が実現できるのか?
今の仕事は、自分の能力とマッチしているのだろうか?
上記のような疑問に答えるには、自己分析は必須の作業といえます。
仕事には、人生の多くの時間を費やすことになります。もしそうであれば、本当に自分がやりたいことをやり、能力を最大限に活用したいですよね。
実は、社会人になってから自己分析を行うほうが、自己分析に深みが出ます。なぜなら、すでに働くことを経験しているので、自分が得意なこと・苦手なこと、ときめくこと・ときめかないことを身を持って実感しやすくなっているからです。
これまでの経験や今持っているスキルを自己分析の「素材」として使いながら、自己一致を目指していくことが重要です。
2. 学生時代の自己分析との違い

ここでは、学生時代の自己分析と社会人になってからの自己分析の違いについて解説します。
学生時代の自己分析

学生時代の自己分析では、「学校生活」をもとに、自分の能力を活かせる仕事や、やりたい仕事を模索していきます。ただ、学校と職場は質の異なるものであるため、社会人になってからギャップを感じることも多いでしょう。
社会人の自己分析

社会人の自己分析では、もちろん幼少期や学生時代に得意だったことや、好きだったことについても考えを巡らせていきます。ただ、これまで仕事で経験したこともプラスして分析を行うため、よりリアリティを持たせた分析が可能となるのです。
仕事の本質は、誰かに価値を提供することです。社会人が自己分析を行う場合は、「自分が何をしたいか」というだけでなく、「自分はどのような価値を人に提供できるか」、という視点も含めて考えることが重要です。
3. 社会人の自己分析のやり方

それでは、社会人向けの自己分析のやり方を具体的に4つご紹介していきます!
キャリアデザイン3つの輪
キャリアデザイン3つの輪とは、Will(やりたいこと)、Can(やれること)、Must(求められていること)という3つの輪の中に自分の現状を書き込んでいく中で、今の自分に最も適した働き方や、次の行動を把握するためのワークです。具体的に解説していきます!
まずは、Will・Can・Mustのそれぞれを箇条書きで書き出していきましょう!
1. Will(やりたいこと)
ここでは、自分が何をやっている時に楽しくて心が充実するのか、周りの人のためにどんなことをしてあげたいのかを考えていきます。固定観念に縛られず、趣味で行っていることなども含めて、とにかく「好きなこと」を書き出していきましょう!

僕はこんな感じで書いてみました!ノートに手書きでもいいし、スマホなどに打ち込んでもokです!ただ、必ず記入することで視覚化しましょうね♪
2.Can(やれること)
次にやれることです。ここでは、今の時点で自分が持っているスキルや、得意なことなどを書いていきましょう。まずは仕事上で得たスキルを書くのが良いと思いますが、趣味などのスキルも今後仕事に活かせるスキル(=潜在的スキル)である可能性があるため、書いておきましょう!

僕は上記のように考えてみました!皆さんも書いてみてください♪
3. Must(求められていること)
ここでは、会社や社会から自分に求められていることを書きます。会社に勤めている方は「会社から求められていること」、起業している人や退職中の方は「社会から求められていること」と考えると分かりやすいでしょう。

Must(求められていること)には、今の自分が出来ていることも、課題を感じていることも入るのが特徴です。
4. 図にしてみる!
Will・Can・Mustをそれぞれ記入することが出来たら、下記のような図を描いてみましょう。

3つの輪が重なっている部分に入るのは、どのような仕事でしょうか?そこで導き出された仕事が、今のあなたにとって黄金の仕事と言えるでしょう。
まずは今の職場の中で、真ん中に入る仕事を行う手立てがないか考えてみます。また、Canを増やしたり、すでにあるスキルを高めることによっても真ん中の重なり合う領域を広げることができます。明らかにMustが足を引っ張っている場合、転職や独立を考えてみるのも1つでしょう。しかし、未来は「選ぶ」のではなく「創る」のがおすすめです。まずは、今の生活の中で出来ることから広げていけると良いですね!
記入用のPDFファイルをプレゼントするので、もし良かったらやってみてください!
⇒「キャリアデザイン3つの輪」のワークシートを無料で印刷する
SWOT分析

SWOT分析は、企業が戦略を考える時や、マーケティングを行う際に使用しているフレームワークです。やり方としては、内部要因としてのStrength(強み)・Weakness(弱み)、外部要因としてのOpportunity(機会)・Threat(脅威)を洗い出していきます。
SWOT分析は、元は企業が自社の分析を行うために考案した方法ですが、実は企業を個人に当てはめて、自己分析にも活用することができるんです。市場価値を生み出す者として、自分=小さな会社と考えることもできますからね。
以下、具体的にやり方を解説していきます!
①Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)をそれぞれ紙に書き出していく

<内部要因>
・Strength(強み)・・すでに備えているスキルや能力、人柄の良さなど、仕事の中で自分が活かすことのできる力です。
・Weakness(弱み)・・仕事の中で自分が苦手な作業や状況、身体的・精神的な弱点などを示します。
<外部要因>
Opportunity(機会)・・自分がやりたいことをやり、能力を最大限活かすうえで追い風になってくれるような機会や環境を書き出しましょう。
Threat(脅威)・・自分がやりたいことや本来の力を妨げてしまうような環境・条件・外部からの刺激を書き出しましょう。
以下、例になります!

②クロスSWOT分析を行う

Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)という4つの項目に記入することができたら、今度はクロスSWOT分析なるものを行います。
クロスSWOT分析とは、内部要因(強み・弱み)と外部要因(機会・脅威)を掛け合わせることによって、自分の「勝ち筋」となるキャリアや、苦手な状況を克服するための手立てを導き出すための方法です。

上の画像を見てみましょう。内部要因2つとと外部要因2つをそれぞれ掛け合わせ、具体的な策を考えているのが分かると思います。
①強み×機会
ここでは、自分の強みを機会の中でどのように生かすことができるかを考えます。具体的な状況をイメージできると良いでしょう。
②弱み×機会
せっかく機会があっても、自分の弱みが足を引っ張ってしまうことがあります。例えば、新規プロジェクトを任されることになったものの、自信が持てずに辞退してしまうなどです。この場合、「自信のなさ」が弱みになっているので、心理学を学んで自信の身に付け方を知るのも1つでしょう。
③強み×脅威
ここでは、「自分の強みを使っていかに脅威を乗り越えるか」を考えます。例えばミーティングで発言することに苦を感じているのだとすれば、得意な「資料を作成する」という能力を使って、その状況を切り抜けるのです。事前に伝えたい内容を書面にしておき、参加者に配れば、その場で緊張してしまっても自分のアイデアを余すところなく伝えることができますね。
④弱み×脅威
脅威的な状況の中で、自分の弱みが露呈してしまうというのは最も避けたい状況です。例えば、精神的に落ち込みやすいという特徴を持った方であれば、日頃から相談相手を確保しておくことは予防的な観点から見て重要といえそうです。
クロスSWOT分析に関しても、PDFファイルを用意しているので、良かったら印刷して使ってみてください。
強み分析

ここまでは、自分でワークシートに書き込むタイプの自己分析方法をご紹介してきました。次にご紹介したいのは、ポジティブ心理学が生んだ才能診断ツールであるストレングスファインダーです。
ストレングス・ファインダーはアメリカの心理学者であるドナルド・O・クリフトン博士が開発したツールなのですが、書籍を購入することにより受験することができます。
上記の書籍を購入し、袋綴じになっているアクセスコードをネット上で入力することにより診断を受けることが出来ます。
ストレングス・ファインダーに回答することで、「34の資質」のうち自分の上位5つの資質を知ることができます。
資質とは、「無意識に繰り返し現れる思考・感情・行動のパターン」を示します。
無意識に現れるということは、つまり自分の才能ということです。まずは自分の資質を知り、それをどのようにしてキャリアに活かすのかを考えることが大切です。
強みの見つけ方については、過去の記事でも解説しています。
やりたくないことリスト

最後にご紹介するのは、「やりたくないことリスト」です。やり方は至って簡単で、自分がやりたくないことをとにかく紙に書き出していくというもの。例えば、以下のようなイメージです。

こんな感じで、やりたくないことを100コくらい書き出していきましょう。
実は、「やりたいこと」を見つけるよりも、「やりたくないこと」を見つけるほうがずっと簡単なんです。
そして、やりたくないことを明確化すれば、消去法によって自分の「やりたいこと」も見えてきます。また、「1番やりたいこと」でなかったとしても、少なくともやりたくないことリストに入っていることをしないようにすれば、「辛い毎日」にはならないでしょう。もしよければ、やってみてください!
自己分析で気づいたことを言語化しよう!

今回は4種類の社会人向け自己分析をご紹介しているのですが、大切なのは、最後に自分の言葉で言語化するということです。
4つの自己分析をやってみて思ったこと、今後の方針を、文章に書いて明確化してしましょう。ここまでやってはじめて、次の行動が見えてきます。
4. 社会人の自己分析のポイント

ここでは、社会人が自己分析を行う際のポイントについてお伝えします。
自分の価値観(=軸)を大切にする
自己分析を行う最大の目的は、自分の価値観を明確にすることです。これは、自分の「軸」を定めると言い換えることもできます。日々業務に追われる中で、周囲に合わせることに必死で自分の気持ちが置いていかれてしまうことがありますよね。自分の価値観が明確になっていれば、主体的に仕事に向き合うことができるようになります。
これまでの経験やスキルを活用する
これまで得てきた経験を活かしながら、今後のキャリアを進めていきましょう。仮に、全く別の業界に転職するとしても、あなたがこれまでに培ってきたスキルは必ず次に活かせるはずです。そのために、まずはこれまでの経験を振り返り、今後に活かせるスキルを認識していきましょう。
自分の強みを最大限活かせるようにする
人生一度きり。そして、人生は短いです。苦手なことを苦しい思いをしながら克服するよりも、元々得意なことで成果を出していったほうが得だと思いませんか?
目標を明確にする
目標を明確にすることで、成長のスピードが格段に早くなります。なぜなら、人は目標がないとつい「アイドリング運転」をしてしまう生き物だからです。目標を決めることにより、今日1日の行動が変わってきます。時間を大切にし、限りある時間の中で出来ることを考えるのうになるのですね。目標に向かってコツコツ頑張る時が、最も自分が成長している時です。
5. まとめ

今回の記事では、社会人向けの自己分析を4つご紹介しました!自己分析は、とにかく手を動かしながら、書き出していくことが重要です。今抱いている不安や不満。自己分析を行うことで自分の価値観と出会い、しっかり心を喜ばせてあげられるようにしていきましょう!
