自分の強みの見つけ方を心理学的に解説!【就職・転職を考えている方へ】

ポジティブ心理学

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臨床心理士のにっしーです!今日は、「自分の強みの見つけ方」について心理学の観点からお伝えしていきたいと思います。

就職活動や転職活動をしていると、仕事選びをする際や、面接の準備をする際などに、「自分の強み(長所)ってなんだろう?」と考える機会がありますよね。

実は、自分の強みを認識し、それを活かしていくことは、その後の仕事人生を大きく左右するほどに重要なんです。そこで今回は、自分の強みを見つけて、より毎日を充実させていくための方法をお伝えします!

※この記事の「強み」は、強みを発見するための安易な謳い文句ではなく、きちんとした心理学の研究から裏づけられた、「強みの見つけ方」をご紹介している点にあります。

1. 「強み」を知ることが大切な理由

就職活動、転職活動中の方は、「履歴書の自己PRに何を書こう」「面接で長所を聞かれた時に何と答えよう」と考えることが多いのではないでしょうか。それが理由で、「自分の強みを知りたい」と思った方もいるはず。

ただ、自分の強みを知る本当の目的は、「採用してもらうため」ではないと僕は考えます。採用されて職場に入ったとしても、その職場の中で実力を発揮することができなければ、自分に自信が持てなかったり、仕事に行くのが辛くなってしまったりするはずです。職場というのは、入ってからが長いんですよ・・!

自分が不得意なことを仕事にして、それを克服するために頑張ることも大切でしょう。ただ、せっかく誰もが「強み」を持ってるいるのだから、それを活かしたほうが成長のスピードも格段に上がるし、結果だって出やすくなるのです。それに、仕事はあなたの「苦手を克服」するためにあるのではないんです。きっと、仕事の本質は「誰かのためになること」「誰かを助けること」ですよね。そうであれば、あなたが最も能力を発揮しやすいやり方、分野で働くことが、社会的価値の観点から見ても重要なのです。

ポイント

強みを活かしたほうが自分が幸せ

強みを活かしたほうが、社会も幸せ

=強みを活かさない理由がない!

2.強みを知るための心理学

「強み」を研究してきている心理学の分野に、ポジティブ心理学があります。ポジティブ心理学の概要については、以下の記事をお読みください!

※スマホの方は、タイトルをダブルタップ♪

ポジティブ心理学の研究者たちは、膨大な統計データをもとに、「人々の強みを診断するツール」を開発してきています。以下に、代表的なものをご紹介しますね!

2-1. ストレングスファインダー

ストレングス・ファインダーは、1998年にドナルドO・クリフトン博士によって開発され、今現在はアメリカのギャラップ社が特許を所有している「才能」を測定するためのアセスメントツールです。

40年間に及ぶ調査および研究

10万件以上のインタビュー調査

をもとにした、信頼性のある「才能診断ツール」と言えます。

診断は全てweb上で行われ、177問の質問に答えることにより、34の資質(強みの元になる要素)のうち自分にとってより強いものを知ることができます。

ストレングスファインダーを受けるには、

①アクセスコード付きの書籍を買う

ギャラップ社のウェブサイトで直接コードを買う

③ギャラップ社のアプリ(iOS, Android)をダウンロードして行う

という3通りの方法があるのですが、おすすめは書籍を購入することです。なぜなら、ウェブ上で購入するよりも多少料金が安いうえに、書籍には34の資質に関する詳細な情報や、考案者の想いなども綴られているからです。こちらが、アクセスコードが袋綴じにしてある書籍。

さあ、才能に目覚めよう

※いずれも新品を購入しなければ有効なアクセスコードは手に入らないのでご注意ください。

ストレングスファインダーの診断を受けるには、約30分ほどかかります。集中できる場所で行いましょう!

とくに重要なのは、1位〜5位までの、自分の中でトップ5となる資質を知ることです。例えば、僕はテストを受けた結果、上位トップ5の資質は以下であることが分かりました。

あなたの資質トップ5はどのようになるでしょうか?まずは資質を知り、その上で「活かし方」を考えていきましょう!

2-2. VIA-IS

こちらは、ポジティブ心理学の第一人者であるマーティン・セリグマン博士クリストファーピーターソン博士が開発した、「強み診断ツール」です。

先ほどご紹介したストレングス・ファインダーが、どちらかというと能力的な部分を測定しているのに対して、VIA-ISは人間的な意味での強み、つまり「徳性」を重視しているという違いがあります。

つまり、ストレングス・ファインダーでは仕事で活かせるような能力を測定しており、VIA-ISでは仕事も含んだ「人生全般」で活かすことのできる強みを測定することができます。また、VIA-ISは診断が無料であるのも特徴です。

こちらの検査では、人間には「24の強み」があることを仮定しており、診断を受けることで、24ある強みのうちどれが高くて、どれが低いかを知ることができます。

<24の強み>

とくに、上位5つの強みは「Signature Strengths(とっておきの強み)」と呼ばれ、それらを活かせるようにしていくことで、より前向きに人生を歩んでいくことができると考えられています。

因みに僕は、診断を受けてみた結果以下のような強みが「Signature Strengths」であることが分かりました!

あなたは、どのような結果になるでしょうか?無料ですし、ぜひ診断を受けてみてください。結果が表示される先、自分の強みに対する詳しい説明も見ることができます。

VIA-IS を受ける方はこちら

※診断の所要時間は10分〜15分ほどです。

こちらに関しても、まずは自分の強みを知り、そしてそれを「どう活かすか」を考えていきましょう!

3. 自分の強みをどう活かすか

ここまで、自分の強みを知るためのツールとして、「ストレングス・ファインダー」や、「VIA-IS」があることをご紹介してきました。これらは、いずれも心理学者による研究の末に完成し、エビデンスのしっかりした強み診断ツールであるため、信憑性が高いと思っていただいて良いと思います。まずは、診断を受けて自分の強みを知りましょう!

そして、次にやることは、「自分の強みをどう活かすか」を考えることです。実は、ここが抜けていると、せっかく強みがあっても開花させることができません。時間をかけて取り組んでいきたいところですね(*^^*)

3-1. 過去の「成功パターン」において、自分の強みがどう作用していたかを考える

誰もが、過去に上手くいったことや成功体験が一度はあるのではないでしょうか?

・学校の授業で、他の教科はダメだったけど、絵を描く時だけは褒められた。

・文化祭で合唱コンクールのリーダーになり、クラスの皆をまとめた。そして見事優勝!

これらはあくまで例ですが、「成功パターン」の中には必ず「強み」が活かされているんです。

例えば、僕は小学生の時に野球チームに所属していたのですが、2年生の頃からピッチャーに憧れており、「ピッチャーになる為の練習」をコツコツと1人で続け、どうしたらなれるか、戦略を練りながら練習をしていました。あまり野球全般の才能はなかったと思うのですが、時間をかけて磨いた「投球」に関しては認められ、小6の時はエースになりました。

僕は、ストレングス・ファインダーの上位に「戦略性」や「目標志向」が入っており、何か1つの目標に向かってコツコツ努力をすることを得意としているようです。また、VIA-ISでは上位に「愛情」があります。野球チームで僕をエースにしてくれたのは、キャッチボールも出来ない頃からずっと教えてくれていた監督でした。「コツコツと努力し、誰かが後押ししてくれる」きっとそれが僕の「成功パターン」なのです。

このように、上手くいっている時にどのように「強み」が作用しているのか、というパターンを見つけることがとても大切です

3-2. 今の生活の中で、「強み」をどう活かせるかを考える

過去の成功体験を振り返って、自分の「強み」がどのように「作用」してきたかを分析することで、「成功パターン」が見えてきます

そしたら、今度はその成功パターンを今の生活の中にどう活かせるかを考えます。ここで注意なのが、「自分の強みと今の仕事はミスマッチだからやめよう!」などと即断しないことです。

ストレングスファインダーやVIA-ISは、適職診断ではありません。今の仕事の中でも、冷静に考えれば自分の強みを活かせる「パターン」が見つかるかもしれません。

例えば僕は、VIA-ISの結果「向学心」が1位になっていたのですが、やはり今学んでいるポジティブ心理学や、認知行動療法を深掘りしていくのが良さそうです。すると、仕事の中で行っている「心理学系の講座」で知識を人に伝えることに活かせます。これはちょうど、小学生の頃に「ピッチャー」に的を絞って練習を継続していた時と同じパターンです。

あなたの強みはどんなものですか?そしてそれを、今の生活にどう活かしますか?一度きりの人生、自分の元々持っている力を活かすことに焦点を当てたいですよね。

4. まとめ

今回の記事では、自分の強みを知るための方法を心理学的な観点からお伝えし、後半では強みの活かし方もお伝えしました。ポイントは以下になります。

①ストレングス・ファインダーとVIA-ISの診断を受けて、自分の強みトップ5を知る。

②自分の強みトップ5が過去の成功体験にどのように活きていたかを考える。

③過去の成功パターンを、今の生活に当てはめて実行する。

強みの診断ツールに関しては、ストレングス・ファインダーは有料(2000円ほど)、VIA-ISは無料です。個人的にはどちらも受けることでより質の高い情報が得られると思いますが、まずは無料のVIA-ISのみを受けてみるでもOKかなと思います。もう一度リンクを貼っておきますね!

VIA-ISの診断を受ける方はこちら

さあ、才能に目覚めよう ストレングス・ファインダー2.0 トム・ラス著 古屋博子訳

(↑書籍を購入し、書籍に袋綴じされているコードを入力してwebで受検: 所要時間約30分)

それでは、皆さんが自分の強みを見つけ、それを活かし、幸せな毎日を送ることを心から願っております。