リワークってどんなところ?内容や費用、種類などについて詳しく解説します!

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うつ病適応障害などにより休職中にある方が、復職を目指して通所する施設のことをリワークと言います。

実は、リワークにはいくつかの種類があり、施設によって行う内容や費用などが違うんです。そこで今回は、リワークの種類や内容、そしてかかる費用などについて詳しく解説していきます!

1. リワークとは

リワークとは、うつ病適応障害不安障害などの気分障害をはじめとした精神疾患を理由に休職中にある方が、復職に向けて準備をするための制度・プログラム・施設のことです。

因みに、リワークという言葉は、「return-to-work」の略語です。リワークを利用することによって、以下のようなメリットを得ることができると考えられています。

  • 復職に向けて生活リズムを整えることができる
  • プログラムの受講を通して、メンタル面をコントロールする術を学べる
  • 復職に向けて体力を向上させることができる
  • 復職に向けて人と接することに慣れておける

これらは、一言で言うと「復職の準備性を高める」ということになります。復職準備性について詳しく知りたい方は、過去の記事をご覧ください。

休職中の生活と、復職の架け橋になってくれるもの=リワークと覚えておきましょう♪

※リワークには、厳密には2つの意味があります。1つは、休職中の方が元の職場に戻るリワーク、もう1つが、離職している方が求職活動をして「働く自分に戻る」というリワークです。

→施設によって、復職のみを専門にしている施設などもありますので、よく確認しておきましょう!

2. リワークの目的・内容・期間

ここでは、リワークの目的と内容、期間についてご紹介します。

2-1. リワークの目的

リワークの目的は、「職場復帰」です。そして、同時にポイントになるのが「再発・再休職予防」という視点です。単に職場に復帰するだけでなく、復職した後も安定して働き続けられるようになることを目指していきます。

2-2.リワークの内容

リワークでは、以下のようなことを行います。

  • 個人プログラム:パソコン作業や資格勉強、読書、自己分析などを通して集中力の回復を図ります。

※最初は集中力回復のために行い、徐々に活動そのものに意味を持たせていくのがおすすめです。

  • 特定の心理プログラム:認知行動療法やSSTなどを通して、セルフケアの力を高めます。

※認知行動療法やSSTについては、過去の記事をご覧ください。

  • 教育プログラム:精神疾患や健康面などについての理解を講座形式で学びます。

※講座の内容は、施設によって異なります。

  • 集団プログラム: 職場での人間関係を模してグループワーク等を行い、コミュニケーションを学べます。

  • その他のプログラム:運動や個別面談、余暇プログラムなどがここに入ります。

参考: 一般社団法人日本うつ病リワーク協会

2-3. リワークに通う期間

リワークに通う期間ついては、期間を定めている施設もあれば、定めていない施設もあります。期間を定めている施設については、通常3〜4ヶ月ほどです。定めていない施設では、「人それぞれ」と言えます。しかし、だいたい1ヶ月〜1年ほど平均で3〜4ヶ月と思っていただけるとイメージしやすいと思います。

※「再休職予防」という観点から言うと、各プログラムをきちんと受け、休職原因分析・再発予防対策などを行ってから復職することが重要となるため、最低3ヶ月は利用することが望ましいと個人的には考えています。

3. リワークの種類と費用

リワークには、大きく分けて①医療リワーク②就労移行支援③地域障害者職業センター④企業内リワークという4種類があります。ここでは、それぞれの特徴と費用について詳しく解説します。

3-1. 医療リワーク

医療リワークは、精神科や心療内科、メンタルクリニックなどが運営しているリワークです。特徴は、リワークを「治療の一環」と捉えていることです。

医師・看護師・精神保健福祉士・作業療法士・心理士などがチームを組んで運営していることが多いです。

費用について

医療リワークは診療報酬上のサービスとなるため、健康保険が適用され、3割負担でリワークプログラムを受けることができます。

3割負担というと、実際の1日あたりの料金としては2000円〜3000円ほどになると思います,(リワークは1日6時間単位で料金が発生します)。リワークに通う大きな目的の1つに生活リズムの維持があるのですが、例えば週5日通うとすれば月に20日ほどの利用になります。すると、月あたりの利用料金は低く見積もっても40000円ほどになります。更に、交通費や食事代は基本的に実費となるため、負担は大きいですよね。

そこでおすすめしたいのが自立支援医療制度です。自立支援医療制度を利用すれば、1割負担でリワークを受けることができるようになります。1割負担の場合、1日あたりの利用料は800円〜1000円ほどになります。

更に、自立支援医療制度を利用すると、月あたりの自己負担上限額というものが定められます。これはどういうことかというと、例えば上限額が10,000円の方は、月に20回通所して、実際は2万円ほどの利用料になっていたとしても、1万円以上は支払わなくても良くなる、ということになります。これは安心ですよね。上限額は、「診断名」や「世帯収入」によって変わるので、参考までに下記の表をご覧ください。

自立支援医療制度を利用することで、通常の診察の際も1割負担となります。まずは、お住まいの地域の役所にて申請方法を確認しましょう!

3-2. 就労移行支援事業所

就労移行支援事業所とは、障害者総合支援法によって国から指定を受けている民間福祉サービスの1つです。就労移行支援事業所の中には、リワークプログラムを行なっている事業所もあるのです。

特徴としては、医療リワークが「治療の一環」であるのに対して、就労以降支援に通う目的は職業訓練や復職・転職活動のサポートにある点が挙げられます。

とはいえ、認知行動療法をベースにしたプログラムやSST(ソーシャルスキルトレーニング)などを行なっている事業所も多いです。医療リワークと比べて事業所によるプログラム内容の差異が大きい印象は受けるので、とにかく実際に足を運んで自分と合うか確認するのが大切と言えるでしょう。

就労定着支援と言って、復職・就労後もサポートを受けられることが制度として決まっているのは、就労移行支援の大きな強みの1つかもしれません。

料金について

就労移行支援事業所に通所する場合、行政が料金の9割を負担してくれるため、利用料は1割に軽減されます。通常、1日あたりの利用料が900円ほどになることが多いでしょう。

更に、前年度の収入によって自己負担上限額が定められます。詳細は以下の表をご覧ください。

※あくまで参考としてご覧ください。実際に利用される際は、必ずお住まいの地域の役所、障害福祉課にご相談ください。

就労移行支援事業所を利用している方の多くが、自己負担額0円で利用されています。

3-3. 地域障害者職業センター

地域障害者職業センターは、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が運営している公的機関です。こちらのセンターでは「職場復帰支援」という名称でリワークを実施しているのですが、期間が定められているのが特徴です。

通常は3〜4ヶ月の期間、通所することによって職場復帰を目指します。求職者・雇用主・主治医の三者をセンターの職員がコーディネイトしていく方式を取っています。プログラムは、職場への適応を促すことを目的に実施しています。

料金について

公的期間であるため、料金は無料です。かかる料金は交通費と昼食代のみになります。

無料ということもあり人気の高いプログラムであるため、倍率が高くなる傾向があります。その場合は次のクールが開始するのを待つ必要があることも。医療リワークや就労移行支援と併せて検討していくのが無難かもしれません。

また、公的機関であるが故に公務員の方は利用することができないのでご注意ください。

3-4. 企業内リワーク

会社内で「試し出勤」などの制度を導入する場合、それを「企業内リワーク」と呼ぶことがあります。2009年に厚労省が改定した「心の問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」では、各事業場に対して休職〜通常業務に戻るまでの流れを策定することが求められています。

会社によって、職場復帰訓練制度を設けていたり、EAP(従業員支援プログラム)を利用していたりと、導入の仕方は様々です。

復職に向けて準備をするというよりは、「再び就労を開始することができるかの最後の見極めを行う」という色合いが強いのが特徴です。

料金について

基本的には、企業が負担することになるため、無料です。

4. リワークを利用する際のポイント

リワークの各種類とその料金を理解していただけたところで、リワークを利用する際のポイントもお伝えしたいと思います。

回復期にある

リワークの利用を開始するタイミングとしては、うつ病や適応障害などの症状が回復し、少しでも、働きたい気持ちが出てきている時がおすすめです。十分に症状が回復する前にリワークを利用すると、「体調が優れずなかなか通所できない」という事態が常態化し、それが焦りや自責感を強めてしまうことがあるのです。利用のタイミングについては、主治医の先生とよく話し合いましょう。

「少しずつ」が大切

リワークへの通所をはじめた時、最初から「100%の力」は出さないようにしてみましょう。まずは、朝起きて通所するだけで「ノルマ達成」と考えましょう。実際、生活リズムを維持することが、リワークに通う最も大きなメリットと言っても過言ではありません。徐々に、人と話すことやワークに取り組むことなどを通して活動量を上げていけると良いのではないかと思います。

復職した「その後」を考える

リワークに通う目的は復職に向けて準備をすることですが、本当に大切なのは、「復職後も安定して働き続ける」ということです。その為には、休職の原因をしっかりと分析して対策を立てたり自分の思考を柔軟にしてストレスに対処していくことを学んだり自他を大切にしたコミュニケーションを学んだりすることが重要になります。「復職後の幸せ」を見越してリワークを受けるのが理想的と言えるようです。

5. まとめ

今回は、リワークの概要や内容、種類や料金について詳しく解説してみました。最後にお伝えしたいのは、「まずは行ってみることが大切」ということです。リワーク施設では「見学」を随時受け付けているところがほとんどであるため、まずは予約をして施設に足を運んでみましょう。その時に感じた「空気感」や「雰囲気」なども大切にしてあげてくださいね。休職は、人生をもっと充実させるためのチャンスだと思っています。貴重な時間を過ごせることを願っております!