- 仕事に自信が持てなくて、毎日の勤務がつらい….。
- 「仕事ができない」というレッテルを自分に貼ってしまっている。
この記事を読んでくれているあなたは、仕事に自信を持てず自己肯定感が下がってしまっているのではないでしょうか。
仕事に自信が持てないと、自分そのものの能力が低いように感じてしまって、とてもつらいですよね…。
就労支援施設で働く臨床心理士が、仕事に自信が持てない本当の理由や、具体的な対処法を解説してみました。
この記事を読んで、少しでも「自分らしい毎日」へと近づけていただけたら嬉しいです。
仕事に自信が持てない人の特徴3つ

まずは、仕事に自信が持てていない人の特徴を3つに分けて解説しました。
以下の特徴にあてはまる場合は「考え方」に自分を苦しめる特徴があるので、注意が必要です。
ネガティブな言葉が多い
自信を持って仕事できていない場合、「他者への言葉」「自分への言葉」どちらにおいてもネガティブな言葉が多くなります。
- 他者への言葉・・仕事中に上司や同僚に向けて使っている言葉
- 自分への言葉・・仕事中に頭の中で呟いている言葉
自信がないと、「すいません」「いや・・自分には・・」などのネガティブな言葉を相手に向けて伝えることが多くなります。
そして、頭の中でも「失敗したらどうしよう」「こんなの自分にはできない」などのネガティブな言葉を連発していることに気づくのではないでしょうか。
心理学の一部では、「言葉が自分を作っている」と考えます。
まずは、「仕事中に自分が使っている言葉」に注目してみると良いでしょう。
何かに追われるように仕事をしている
仕事に自信が持てていない場合、「何かに追われるように」仕事をしているように見えます。
そして、何かに追われるように仕事をするのは、失敗を過度に恐れてしまっているからですね。
- 達成したい目標のために頑張る
- 失敗しないために頑張る
同じ「頑張る」でも、失敗を恐れて頑張るのか、達成したい目標のために頑張るのかによって、「メンタルの安定度」が変わってくるのです。
もちろん、失敗を恐れて仕事をするほうが、メンタル面も不安定になりやすくなります。
ミスや指摘があると過剰に反応する
仕事でミスをしてしまったり、誰かから指摘を受けると落ち込むのは自然なことですよね。
しかし、仕事に自信がないと、過度に反応してしまうことがあります。
- 1日中ミスについて考え続けてしまう
- 休日になっても上司から指摘されたことについて考え続ける
上記のようにミスや指摘を引きずってしまう場合は、注意が必要です。
ミスについて指摘を受けているとき、自信がないと「自分そのもの」を否定されるように感じてしまうわけですね。
また、仕事のミスを引きずってしまうことへの対処法については過去の記事でも解説しているので、よければ参考にしてみてください。
仕事に自信が持てない本当の理由7つ

多くの方が、仕事に自信が持てないのは「仕事ができないから」だと思っているのではないでしょうか?
しかし、実際は逆で、「自信がないから仕事ができない」が正解です。
つまり、「どのように考えるか」がパフォーマンスにも影響を及ぼすわけですね。
また、実際に経験が不足していたり、職場環境が自分に合っていなかったりが理由で自信が持てないケースももちろんあります。
以下には仕事に自信が持てない理由を7つ紹介しているので、参考にしてみてください。
「他人軸」の考え方が癖になっている
そもそも「仕事ができない」という言葉は「他人軸の世界の言葉」です。
周りの人と比較して、「できる」「できない」の判断を下しているからですね。
他人軸の考え方が癖になっていると、たとえ自分のパフォーマンスが上がっても、周囲の人と比較し、いつまでも自信が持てないままになってしまいます。
「仕事ができる・できない」という思考そのものが他人軸なので、まずはそのような土俵から降りることが重要で、「どのような毎日を生きたいか」という自分軸の視点にシフトさせるのがおすすめです。
他者との相対比較で自分の価値を判断している
自分の価値を判断する基準が「他者との相対比較」になってしまうと、常に自分よりもできる人と比較し、自信が持てなくなってしまいます。
子どもの頃から比較されることが多いと、自然に上記のような考え方が育ってしまうわけですね。
比較対象を他者にするのではなく、自分自身の成長を実感する視点を持てるとベストですね。
職場環境の心理的安全性が低い
心理的安全性は近年注目されている概念で、心理的安全性が高い職場は以下のような特徴があると言われています。
- 気軽に会話ができる
- 自然と助け合いができる
- 挑戦を後押ししてくれる
- 新しく入った人や、新たな意見に対してオープンである
なんだかんだ言って「環境」が個人に与える影響はとても大きく、職場の心理的安全性が高いか否かによって、個人が自信を育めるかが変わってくるわけですね。
職場の心理的安全性があまりに低い場合、環境を変えることが吉と出ることも多くあります。
自分に課しているハードルが高すぎる
自分に対して過度に高いハードルを課していると、自信を持つのが難しくなります。
例えば、以下のような思考を抱いていないでしょうか?
- 素晴らしい仕事をしてこそ自分の存在価値がある
- ミスをすることはあってはならない
- 常に高い評価を得ていなければならない
上記のように高いハードルを自分に課していると、目標達成できる確率が下がり、自ずと自信も持ちづらくなってしまうわけですね。
「できていないこと」ばかりに注目している
仕事に自信を持てない方によくあるのが、できていることを過小評価し、できていないことを過大評価してしまう傾向です。
「仕事」と一口に言っても、数多くの作業の集合体ですよね。
出来ていることもあれば、出来ていないこともあるのは自然なことと言えるでしょう。
しかし、自信を持てていない方の多くは「できていないこと」ばかりに注目し、自分で自分を落ち込ませてしまっていることが多いのです。
無意識では仕事ができるようになりたいと思っていない
「仕事ができるようになったほうが良い」というのは「誰か」が言ったことであり、実は、自分自身は仕事ができるようになりたいと思っていないというパターンがあります。
本当は自分の中でもっと大切にしたい価値観があって、無意識では仕事ができるかどうかなんてどうでも良いと思っているわけですね。
しかし、いつしか「仕事はできるようになるべき」という「誰か」の価値観を自分の価値観として変換してしまい、自信が持てなくなっているパターンが存在するのです。
すぐに転職してしまう
人によって仕事を覚える速度は異なり、入社直後から力を発揮するタイプの方もいれば、ゆっくりと時間をかけて仕事に適応していく方もいます。
後者の方は入社後しばらくは自信が持てないものの、何年も会社に在籍する中で仕事ができるようになっていく可能性があります。
「ウサギとカメ」の話では、カメが勝利することを思い出してください!
成長曲線の考え方から言っても、入社後しばらくは本来の力を発揮できなかったものの、数年後に急に覚醒したように、高いパフォーマンスを発揮するようになるパターンもあります。
入社後あまり時間が経っていないのに「自分には能力がない」「この仕事は向いていない」と判断し、すぐに転職してしまうと、「仕事ができるようになる瞬間」を経験する前に、会社を転々とすることになりますよね。
上記はとてももったいないので、「石の上にも三年」という言葉を信じてとりあえず今の仕事を続けてみるのも一つです。
仕事に自信を持てない人におすすめの対処法7選!

お待たせしました。以下には仕事に自信を持てない人におすすめの対処法を7つに厳選して紹介しているので、参考にしてみてください。
紹介している対処法は「取り組みやすそうなもの」から始めていただいて大丈夫なので、とにかく実践してみることが大切です。
自分を褒めることからはじめる
仕事に自信が持てないのは「仕事ができないから」と思う方も多いかもしれませんが、実際は「自信が持てないから仕事がうまくいかない」ことも多いのです。
自信を持てないが故に萎縮してしまい、本来のパフォーマンスを発揮できなくなってしまうわけですね。
まずは自分のできていることを「褒める」ことから始めると、悪循環を好循環に変えることができます。
拡張形成理論と呼ばれるポジティブ心理学の中の理論によると、ポジティブな感情が高まることによりパフォーマンスの向上やスキルの向上が後押しされると言われています。
「今日も出社していてえらい!」「上司に嫌味を言われても平静を保っている自分えらい!」など、自分の「努力」を褒めてあげるのもおすすめです。
「萎縮」と「仕事を覚えられないこと」には深い関係があるので、過去の記事でも詳しく解説しています。
比較対象を「過去の自分」にする
仕事に自信が持てない場合は他者と自分を比べてしまうことが多いのですが、他者との相対比較は自分に自信が持てなくなる落とし穴です。
「過去の自分」を比較対象にすることで、より建設的にスキルアップしていけるようになるでしょう。
例えば、以下のように過去の自分と比較してみるのがおすすめです。
- 以前は納期ギリギリに書類を提出していたけど、今は余裕を持って提出できている
- 上司に分からないことは積極的に聞けるようになった
- 以前よりも落ち着いて電話対応を行えるようになった
過去の自分と今の自分を比較して、できるようになったところをきちんと認識することは、仕事における自信に大きくつながります。
のびのびと働ける環境を探す
環境が人のパフォーマンスに与える影響は非常に大きく、今いる職場の心理的安全性があまりに低い場合は、異動や転職をして環境を変えるのも有効です。
とくに、以下のような場合はなるべく早く、今いる環境を離れましょう。
- 人として尊重されていない
- 職場にいるだけで悲しい気持ちになる
- 自分の強みを発揮することができない
- 何か嫌なことをされたり、言われるのではないかという不安がつきまとっている
上記の場合は「自分の足を引っ張ってしまう職場環境」である可能性が高いので、スピーディーな環境変更がおすすめです。
自分に課すハードルを下げる
自信が持てない方の多くは、自分に課しているハードルが高すぎる傾向にあります。
「できていること」を増やすには、以下2つの方法があるのをご存知でしょうか?
- 実際に「できること」を増やす
- 自分へのハードルを下げる
実際に「できること」を増やすのは、分かりやすい方法ですね。
しかし、自分に課すハードルが高い完璧主義な方は、1つできるようになったら新たな高い目標を設定し、「いつも自分はできてない」と思い込んでしまう傾向にあります。
よって、完璧主義傾向の高い方には、自分への基準を下げることから始めるのがおすすめです。
例えば、基準を下げれば以下のようなことも「できていること」になるでしょう。
- 通勤電車に乗って会社へ行く
- 笑顔で同僚に挨拶する
- 定時まで働く
上記だって、実はとてもすごいことです。
自分へのハードルを下げることが自尊心の回復に役立ち、自尊心の回復は新たなスキルを形成するために必要なことです!
興味が持てる仕事に転職する
仕事に自信が持てるようになるには、「頑張る」という過程を踏む必要があるのは事実です。
一生懸命頑張り、スキルが身につき、自信が持てるようになるわけですね。
では、人が頑張れるのはどんなときでしょうか?
少なくとも、「頑張りたい」という気持ちになるときですよね。
しかし、興味が持てない仕事に就いていると「一生懸命頑張る」の過程を踏むことができず、ずっと自信が持てないままになってしまうことがあるのです。
まずは「一生懸命頑張る」を自然とやりたくなるような、興味ややりがいを感じられる仕事に転職することが吉と出るケースもあるので、覚えておきましょう。
仕事ができる人の真似をする
周囲にいる「仕事のパフォーマンスが高い人」は、「自分の自信を失わせる人」ではありません。
あなたにとって「モデリング」の対象になる人です。
モデリングとは、他者の行動を真似ることで、自分自身の行動に取り入れていく過程のことを示します。
天才芸術家と言われるパブロ・ピカソも、模倣の天才と言われていましたね。
あなたもピカソになって、周囲の仕事ができる人の色々な行動を真似てみましょう。
きっと、今よりも自信を持って業務に臨めるようになっていくはずです。
今の職場に長く勤める
スキルを身につけるには反復学習や経験の量が必須です。
しかし、仕事を覚えるのが早い人もいれば、ゆっくりな人がいるのも事実ですよね。
仕事を覚えるのがゆっくりな人は能力が低いと思う方もいるかもしれないですが、その判断が正しいとは限りません。
とくに、環境の変化に対して神経質なところがあり、精神的緊張が理由となって仕事でパフォーマンスを発揮できていなかった場合、職場環境に慣れればパフォーマンスを発揮しやすくなることがあるのです。
半年や1年勤めただけでは自分の「旨味」が出てくる前に転職してしまうことになるので、非常にもったいないのです。
料理の「ダシ」と同じように、旨味が出てくるまでは時間がかかるものの、一度旨味が出てからは非常に美味しいことになるので、少なくとも3年はぼちぼちと続けていくのもおすすめです。
仕事に自信が持てない人が転職したほうが良い2つのケース

本記事では仕事に自信が持てないときの対処法を複数解説してきました。
記事を読む中で、とりあえず今の職場に身を置いたほうが良いケース・転職したほうが良いケースの2つがあることに気づいたのではないでしょうか。
以下には転職した方が良い2つのケースについてまとめたので、参考にしてみてください。
本当は別の「やりたいこと」がある
今の仕事が「本当にやりたいことか分からない」という場合は、とりあえず今の職場に身を置くのも1つです。
しかし、別に「やりたいこと」がある場合は、今の仕事を辞めて、やりたいことに近づける働き方を開始するのがおすすめです。
時間が経つのは思う以上に早いもので、気がついたらやりたいことができずに人生が終わってしまいます。
リスクを取ってでもやりたいことを仕事にすることが、実は最大のリスクマネジメントです。
「リスクを怖がってやりたいことをせずに人生を終え、後悔すること」が本当のリスクなのではないでしょうか。
職場環境の心理的安全性が低すぎる
職場でハラスメントを受けていたり、業務内容が過剰になっていて健康が損なわれている場合は、迷わず異動または転職をしましょう。
ストレス過多の状態が続くと、うつ病や適応障害などの精神疾患を患ってしまうリスクが高まります。
精神疾患の状態から回復するには時間がかかりますし、長期的に症状と向き合っていく必要があります。
一番良いのはなるべく早く環境を離れて自分を大切にすることなので、「病的な環境」である場合は迷わず離れてください。
まとめ:仕事に自信が持てない「本質的な理由」を考えることからはじめてみましょう!

今回の記事では、仕事に自信が持てない本当の理由や対処法について、臨床心理士である筆者が解説しました。
記事を読む中で、仕事に自信が持てないケースにはいくつかのパターンがあることに気づかれたのではないでしょうか。
まずは自分自身と向き合い、仕事に自信が持てない本質的な理由を知ることが大切と言えますね。
自分自身への気付きを得るためにおすすめのアプリとして、【Awarefy】というアプリをご紹介します。
Awarefyはうつや不安などメンタルの問題に対して気づきを得ることを目的とした認知行動療法に基づくアプリで、働き世代の方々が多く活用しています。
自分自身の「思考の傾向」を明らかにするワークや、マインドフルネス瞑想の導入音声、AIによるチャット相談機能など、「働く自分を支えてくれる機能」がたくさんあります。
臨床心理士の私としても自信を持っておすすめできるアプリです。
過去の記事では認知行動療法のおすすめアプリを解説しているので、気になる方はこちらもご覧ください。
