ティムバートン監督のおすすめ作品を心理学的に解説します!

心理学×映画

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今回の記事では、大人が楽しめるファンタジー映画を作ることで有名なディムバート監督のおすすめ作品をご紹介します。

僕はティムバートン映画の、メルヘンチックでありながら、どこかダークな匂いのする世界観が大好きです。小気味悪い部分もありながら、ユーモアや愛もしっかりと感じます。子どもと一緒に見ても、大人だけで見ても楽しめる映画ばかりです♪

今回は、そんなティムバートン映画の中でも絶対におさえておいたほうがよいものを3つ厳選してお伝えします!!

ただ、単なる映画解説であればここよりも詳しく書かれているサイトが山ほどあるので、心理カウンセラーという強みを生かし、心理学的に解説していきますね!

チャーリーとチョコレート工場

「チャーリーとチョコレート工場」は、ティムバートン映画の中でもかなり人気のある作品です。

僕は小学生の時に父親と2人で映画館に観に行ったのですが、その時の感動が、今のティムバートン映画好きのきっかけになったのではないかと思います。

この作品の魅力は、なんといっても映像美でしょう。原作であるロアルド・ダールの児童小説『チョコレート工場の秘密』のストーリーや温かさを継承しつつ、ティムバートンのシュールでファンタジックな世界観が満載です。

心理学的解説

「アダルトチルドレン」という言葉を聞いたことがありますか?

アダルトチルドレンとは、幼少期に家庭内で心的な外傷を経験し、そのトラウマを引きずったまま大人になった人々のことです。

この映画のキーマンであるウィリー・ウォンカもまた、「世界一の天才ショコラティエ」でありながら、実はアダルトチルドレンであるとのこなのです。

ウィリー・ウォンカのお父さんは厳格な歯科医であったため、ウィリーはずっと憧れていたチョコレートを与えてもらうことなく、幼少期を過ごしました。厳格すぎる父に対して葛藤を抱いていたわけですね。

こういった家族への葛藤は、誰もが経験することだと思います。しかし、考えてみてください。ウィリーは幼少期にどうしても食べたかったチョコレートを食べさせてもらえなかった。しかし、その葛藤がエネルギーになり、彼は世界一の天才ショコラティエになれたとも言えるのです。

悩みや葛藤は強いエネルギーを持っています。そのエネルギーを、人々を楽しませる方向に使えば、何か素敵なことが起こるかもしれませんよ?

Big Fish

 

こちらは、ヒューマンドラマとファンタジーを足して2で割ったような作品です。父と子の葛藤と和解を描いたヒューマンドラマでありながら、ティム・バートンならではの不思議な世界観はしっかりと表現されています。深いい話しでありながら、子どもと楽しめるファンタジー映画です。

心理学的解説

この映画では、とある父親の人生がファンタジー映画のように描かれていますが、客観的に見てそれが真実であるかどうかは問題ではないのです。

本人が「おとぎ話」のように自分の人生を語ったなら、それはその人にとって真実です。

「人生」という本の筆者は他でもない自分であるため、それが奇想天外なものであっても、そのストーリーにおいて真実なのです。

このような考え方を持った心理療法の1つに、ナラティブセラピーというものがあります。ナラティブセラピーとは、患者に自由に過去の記憶を語ってもらう中で、そのストーリーを認めたり、書き換えたりしていく心理療法のこと。人生はフィクション小説なのですよ。

ナイトメアービフォアクリスマス

この作品は、ティムバートン監督作品の中でもかなり有名ですよね。

東京ディズニーランドのアトラクションである「ホーンテッドマンション」は、毎年ハロウィンの時期になると「ナイトメアビフォアクリスマス仕様」になります。

ティムバートン監督の作品は、実写版と、この作品のような人形を使った作品とに分かれます(このような作品のことをストップモーションアニメーションと言うそうです)。

実写版とはまた違った、「不気味さ」と「可愛さ」があって僕はとても好きです。あと、この映画のオープニング曲、「This is Halloween」も好きです。

心理学的解説

この物語の主人公、いや、「主人化け物」であるジャックはハロウィンタウンのスター。しかし、毎年代わり映えのないハロウィンタウンに飽き飽きとしていたのでした。そんな彼はある日、たまたま「クリスマスタウン」に迷い込みます。その素晴らしい姿に魅了

されたジャックは、本物のサンタクロースを閉じ込め、サンタクロースに成り済ましてクリスマスを楽しもうとします。しかし結果は大失敗。この経験を通して彼は、自分がクリスマスではなくハロウィンタウンのスターであることを再認識するのでした。

ナイトメア・ビフォアクリスマスを心理学的に解説するなら、「アイデンティティ」という言葉がマッチするでしょう。主人公のジャックはハロウィンタウンのスターでありながら、その立ち位置に飽きを感じていました。ですが、クリスマスタウンでの失敗を通して、自分のアイデンティティは「ハロウィン」にあることを再認識し、再度輝きはじめたのです。

僕たちも同じように、隣の芝が青く見えてしまい、自らのアイデンティティを見失ってしまうことがあります。そんな時は、「隣の芝」に行ってみればよいのです。そこで「やっぱ違うな」と感じ戻ってきたなら、あなたはあなたのアイデンティティをより強く感じられるようになっているはずです。迷ってる暇があったら、行動してしまいましょう。行動の先には必ず答えがあります。

まとめ

以上、今回の記事ではティムバートン監督のおすすめ映画を3作品ご紹介し、それぞれ心理学的に解説してみました。映画のストーリーは、心理学で説明できることがけっこう多かったりします。この記事を読んでから作品を見てみることで、いつもとは少し違った方向から映画を楽しむことができるかもしれませんよ♪