- 発達障害への支援に強みを持つ就労移行支援事業所を知りたい
- 自分の発達障害の特性を理解し、対処策を練ったうえで長期就労を目指したい!
働くことへの不安を感じている発達障害をお持ちの方におすすめのサービスとして、就労移行支援があります。
実際に働く前にビジネスマナーや長期就労を果たすためのスキルを学べるので、安心して就職を目指すことができるわけですね。
とくに、発達障害への支援に特化した就労移行支援を利用することで、自身の特性を理解し、適性や対処策を明確にしたうえで就労できるので非常におすすめです。
本記事では、就労支援員が発達障害への支援に強い就労移行支援6選を紹介しているので、ぜひ事業所選びの参考にしてみてください。
発達障害への支援に強い就労移行支援事業所がおすすめな理由
就労移行支援には色々なタイプがあるのですが、発達障害をお持ちの方には発達障害への支援に強い就労移行支援を利用することをおすすめしています。
以下に理由をまとめました。
自分の発達特性について理解を深められる
発達障害には以下のような種類があります。
- 自閉スペクトラム症(ASD):他者の心情を読み取ったり、コミュニケーションを取ったりすることが苦手。
- 注意欠如・多動症(ADHD):衝動性が高く落ち着きがなかったり、不注意や忘れ物が多かったりなどの特徴がある。
- 学習障害(LD):計算、文章を読み書きすることなど、特定の領域にのみ障害が見られる。
実際は複数の発達障害が混ざっていることがあり、人によって特性の現れ方は千差万別です。
発達障害に特化した就労移行支援では発達障害についての理解がある支援員と話し合いながら、じっくりと自分の特性について理解を深めることができるわけですね。
発達特性に対する対応策を立てられる
これまで発達障害の特性を理由として働くことに難しさを感じることが多かった場合、一番大切なのは発達特性に対する対応策を立てることです。
例えば、メンタル面のセルフコントロールを学ぶことも大切ですが、これはどちらかというとうつ病や適応障害など、ストレス性の精神疾患をお持ちの方への支援に適しています。
発達障害の場合は、「仕事に対して作業レベルでいかに適応していくか」を考えるのが最も重要であり、自身の対処策や働きやすい職場選び、環境調整等が大切です。
発達障害に特化した就労移行支援事業所だからこそ、専門的な視点から特性に対するアプローチを提案してもらえると言えるでしょう。
同じ障害を持つ仲間がいる安心感
僕がこれまで就労支援の現場で勤務してきた中で、発達障害をお持ちの方が発達障害への理解が十分ではない就労移行支援に通所し、同じ通所者とのギャップを感じて辛くなってしまうケースを何度も見てきました。
逆に、発達障害をお持ちの方同士が集まることで安心感が生まれ、自分の特性に対して素直に向き合えるという光景も目にしています。
発達障害に特化した就労移行支援には同じく発達障害をお持ちの通所者が多くいるので、安心して通所し、素直に自分と向き合える可能性が高くなるでしょう。
発達障害への支援に強みを持つ就労移行支援事業所で学べること
発達障害への支援に強みを持つ就労移行支援事業所で取り入れられているプログラムの一例を、以下に記載しました。
コミュニケーション
発達障害をお持ちの方が持っているニーズとして非常に高いのが、コミュニケーションに関する学びです。
一般的な就労移行支援では、以下のような題材をもとにコミュニケーションの訓練を行うことが多いです。
- 上司からの無理なお願いをどのようにして丁寧に断るか
- 仕事で報告・連絡・相談をする際のポイント
しかし、発達障害の場合はさらにベーシックなコミュニケーションスキルを身につけるニーズが高いことも多いです。
- 相手に好感を与える挨拶の仕方
- 自分の興味があることを話すだけでなく、相手の興味のあることを聞く
- 適切な会話のタイミング・時間の長さ
- 上司の話を聞くときの姿勢
- 清潔感のある身だしなみ
- 目には見えない社会の「タブー」
コミュニケーションには目には見えないルールがあります。
例えば、初対面の女性にいきなり年齢を聞くのはタブーとされていますね。
このような「目には見えないコミュニケーションのルール」に悩まれている発達障害をお持ちの方は多く、発達障害への支援に強みを持った就労移行支援ではこのようなことが学べます。
自己理解
学術的な意味で言われている発達障害の特性と、ご自身がこれまでの生活の中で悩まれてきたことを照らし合わせつつ、自己理解を深められるプログラムが重要です。
発達障害に特化した就労移行支援なら、上記のような自己分析を重ね、「自分専用の説明書」を作ることができます。
また、発達特性だけでなく、自分自身の「強み」を発見し、それをどう活かしていくかを考えることも重要と言えるでしょう。
得意分野に特化した専門スキル
発達障害をお持ちの方の中には、ある特定の領域で非常に優れた力を発揮する方もいます。
「特性に対して対処する」というだけでなく、「特性を活かす」という視点を持ち、得意分野をどんどん磨いていくことも重要と言えるでしょう。
発達障害に特化した就労移行支援の中には、特定分野のスキルを磨いていくことに重きを置いている事業所も多くあります。
発達障害への支援に強みを持つ就労移行支援事業所6選!
それでは、発達障害への支援に強みを持つ就労移行支援事業所を6事業所紹介していきます!
各事業所の説明を読み、自分に合っているなと感じたら気軽に無料見学に申し込んでみましょう。
atGPジョブトレ発達障害コース
atGPジョブトレという就労移行支援には、発達障害をお持ちの就労を目指す方に特化した【atGPジョブトレ 発達障害コース】があります。
発達障害に特化しているからこそ、障害理解や対処策の検討を丁寧に進めていくことができますね。
atGPジョブトレ発達障害コースの実績を以下に記載しました。
- 利用者満足度:92%(2019年8月利用者アンケートより)
- 定着率:91% (2019年度実績)
- 「利用者の雰囲気が良い就労移行支援サービス」No.1(2022年4月〜5月株式会社メンバーズポップインサイドカンパニー調査結果より)
atGPジョブトレ発達障害コースのポイント:「発達障害×事務職」に強い!
atGPジョブトレ発達障害コースは、発達障害をお持ちで、事務職を目指したい方にとくにおすすめです。
過去のデータでは、事務職での就職率が94.5%と非常に高いからですね。
以下のプログラムを通して、自身の特性理解と、事務職に必要なスキルの両方を高めることができます。
<発達障害の特性理解・対処策に関するプログラム>
- 障害特性と配慮
- タスク管理・時間管理
- 感覚過敏・感覚鈍麻対策
- 適職発見
<事務職で働くスキルを身につけるプログラム>
- ビジネスコミュニケーション研修
- 対人コミュニケーション研修
- PC研修
- 模擬職場トレーニング
- 企業での実習(インターン)
atGPジョブトレでは障害者雇用に特化した転職エージェントであるアットジーピー【atGP】も運営しており、就職活動の時期になれば、プロの相談員のサポートを得ながら就職先を紹介してもらえるのも魅力の1つです。
atGPジョブトレ発達障害コースの事業所一覧・基本情報
atGPジョブトレ発達障害コースは、首都圏エリアと東海・関西エリアに全5事業所展開しています。
<首都圏エリア>
- atGPジョブトレ秋葉原第2
- atGPジョブトレ大手町
- atGPジョブトレ横浜
<東海・関西エリア>
- atGPジョブトレ名古屋
- atGPジョブトレ梅田
お近くに事業所がある方は、一度見学に行ってみるのがおすすめです。
今なら見学・個別相談会に足を運ぶと「就労移行支援&障害者雇用まるわかりブック」をプレゼントしてもらえます。
利用の有無に関わらずもらえるので、今後の事業所選びや就職活動のための参考にもなるでしょう。
atGPジョブトレ発達障害コースのホームページより、見学・個別相談会(無料)のお申し込みが行えます。
→発達障害専門のトレーニングだから働き続ける力が身につく【atGPジョブトレ 発達障害コース】
<atGPジョブトレ発達障害コースの基本情報>
運営会社 | 株式会社ゼネラルパートナーズ |
公式webサイト | https://www.atgp.jp/training/course/hattatsu |
サポート内容 | ・発達障害の特性理解・配慮事項の整理・自己分析 ・事務職で働くスキルの構築 ・就職活動サポート ・障害者向け転職エージェントの活用 ・就労定着支援 等 |
就労実績 | ・事務職での就職率:94.5% ・就労定着率:91% ・利用者満足度:92% |
事業所所在地 | <首都圏エリア> 秋葉原、大手町、横浜 <東海・関西エリア> 名古屋、梅田 |
LITALICO(リタリコ)ワークス
【LITALICOワークス】は、全国22都道府県に120事業所展開している業界最大手の就労移行支援事業所です。
発達障害へのサポートに優れており、就職を果たした全利用者のうち27%が発達障害をお持ちの方というデータがあります。
また、就職者のうち76%が20代〜30代の方であることから、「発達障害×20〜30代」に強みを持つ就労移行支援であることが分かりますね。
リタリコワークスの実績を以下に記載します。
- 累計就職者数:13,000名以上
- 2022年度就職者数:1,930名
- 2022年度就職後の職場定着率:88.8%(6ヶ月の職場定着率)
- 利用者満足度:92%(2021年度実績)
リタリコワークスのポイント:発達障害をお持ちで、大手企業に就職したい方におすすめ
発達障害をお持ちの方がリタリコワークスを利用するメリットとして、「大手企業への就職に強い」点が挙げられます。
リタリコワークスでは全体の44%の利用者が従業員1,000名以上の大手企業に就職しているからですね。
約半分の方が大手企業に就職しているというのは、すごいことではないでしょうか。
更に、リタリコワークスでは実際に企業内で実習を行える「企業インターン」が非常に充実しており、国内最大手・全国展開の強みを活かして全国4,500社との提携実績があります。
就労する前に企業インターンを通して自分の適職や課題を整理できるので、職場定着率も88.8%と非常に高い傾向にあります。
リタリコワークスの事業所一覧・基本情報
リタリコワークスは全国に120事業所展開しており、今後も事業所数が増えていくことが予想されます。
リタリコワークスが事業展開している22都道府県を以下に記載しました。
リタリコワークスの事業所がある都道府県 |
北海道/宮城/東京/神奈川/埼玉/千葉/群馬/栃木/愛知/静岡/三重/大阪/兵庫/奈良/京都/滋賀/岡山/広島/福岡/宮城/熊本/沖縄 |
各都道府県によって展開している事業所数は異なります。より詳しい情報は、公式webサイトにて確認してみましょう。
→そのひとりの「働きたい」にこたえる。【LITALICOワークス】
<リタリコワークスの基本情報>
運営会社 | 株式会社LITALICO(リタリコ) |
公式webサイト | https://works.litalico.jp/ |
サポート内容 | 就労に向けたプログラムの提供企業インターン就職活動サポート求人紹介システム「企業イントラネット」就労定着支援 等 |
就労実績 | 累計就職者数:13,000名以上2022年度就職者数:1,930名2022年度就職後の職場定着率:88.8%(6ヶ月の職場定着率) |
事業所所在地 | 全国22都道府県、120事業所(詳細は公式webサイトにてご確認ください) |
引用:LITALICOワークス
キズキビジネスカレッジ
就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジは、うつや発達障害の方を対象とした就労移行支援事業所です。
代表取締役社長が発達障害(ASD/ADHD)の当事者であり、発達障害の方が専門的なスキルを磨き、就労を目指す環境が整った事業所と言えるでしょう。
キズキビジネスカレッジの実績を以下に記載します。
- 就職率:約83%
- 就労継続率:100%
- 従業員1,000名以上の企業への就職者:38%
- 東証一部グループへの就職者:38%
- 事務職への就職:38%
- IT専門職への就職:31%
- 一般雇用での就職者:44%
- 平均4ヶ月で就職内定(通常約1年半)
40%近くの利用者さんが従業員1,000名以上の大手企業に就職し、40%以上の利用者さんが一般雇用での就職を果たしていることが分かりますね。
専門スキルを高めたうえで就職できるので、利用者さんの中には初任給38万円の企業に就職された方もいるようです。
キズキビジネスカレッジのポイント:「適職発見×専門スキルを高める」に強みを持つ
キズキビジネスカレッジでは、以下に示す業務についての実践的なプログラムを受講することができます。
- 会計/ファイナンス
- 英語
- Webマーケティング
- Webライティング
- Excel/PowerPoint基礎
上記のプログラム受講を通して自分の適性を知り、適性があると感じた分野を深掘りしてスキルを高めていくわけですね。
専門スキルを高めたうえで就職活動を開始できるので、結果として一般雇用での就職率、大手企業への就職率が高い傾向にあります。
個別面談でのサポートも充実しているので、発達障害への理解や対応策を考えることと、専門スキルを高めて「手に職をつけること」の両方を叶えられる事業所です。
キズキビジネスカレッジなら実践的なスキルを身につけながらお金を稼げる!
2023年11月1日より、キズキビジネスカレッジでは「キズキBPO」という革新的なサービスが開始されました!
BPOとは「ビジネス・プロセス・アウトソーシング」の頭文字を取った言葉であり、「業務プロセスを一括して外部に委託すること」を示しています。
具体的には、以下に示す業務に利用者さんが携わることができます。
- ライティング業務(PR記事の改善提案)
時給1,500円の工賃(報酬)を得ながらwebライティングの実践的なスキルを身につけられるので、個人的にかなりおすすめなサービスです。
webライティングのお仕事は在宅でできることが多く、将来的にフリーランスとして働きたいと考えている発達障害をお持ちの方にも非常におすすめな働き方です。
詳しくは就労移行支援事業所・キズキビジネスカレッジの公式webサイトにて確認してみましょう。
キズキビジネスカレッジの事業所一覧・基本情報
キズキビジネスカレッジは新宿・横浜・大阪に展開しており、以下の事業所があります。
- 新宿御苑校
- 新宿校
- 横浜校
- 大阪校
就労移行支援事業所で「工賃を得られる」事業所はかなり希少です。
通える範囲にキズキビジネスカレッジの事業所がある方は、一度見学に足を運んでみるのがおすすめです。
運営会社 | 株式会社キズキ |
公式webサイト | https://kbc.kizuki.or.jp/ |
サポート内容 | 専門スキルを身につけられるプログラムの提供就職活動サポート「キズキBPO」(webライティングの提案改善による報酬・実践スキルの獲得)就労定着支援 等 |
就労実績 | 就職率:約83%就労継続率:100%従業員1,000名以上の企業への就職者:38%東証一部グループへの就職者:38% |
事業所所在地 | 新宿校、新宿御苑校、横浜校、大阪校 |
引用:キズキビジネスカレッジ
Kaien(カイエン)
Kaienは、発達障害の強みを活かすことを目指す就労移行支援事業所です。
発達障害をお持ちの方の就労に特化し、個性的かつ魅力的なプログラムが充実しているのが特徴と言えるでしょう。
Kaienの実績を以下に記載します。
- 就職者:2,000名超
- 就労定着率:95%
- 独自求人:200以上
Kaien(カイエン)のポイント:発達障害をお持ちの方向けの充実したプログラム
Kaienでは発達障害の「強み」を活かすことを考え、以下のようなプログラムを提供しています。
- ビジネススキル
- 障害学・ソーシャルスキル
- 就活講座
- 実践型!職業訓練
発達障害への理解をはじめ、電話対応、職場内でのコミュニケーション等の実践的なスキルを学ぶことができます。
障害者雇用枠に焦点を当てた独自求人を紹介する「マイナーリーグ」というサービスも展開しているため、就職活動においてもメリットが大きいでしょう。
職業訓練では、実際の職場を模した状況の中で実践を繰り返し、働くためのスキルを体験しながら身につけることができます。
Kaien(カイエン)の事業所一覧・基本情報
Kaienは東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪に展開しており、サテライトオフィスや相談支援事業所、自律訓練事業所等も含めると全25事業所となります。
詳細を以下に記載しました。
<東京>
- Kaien上野
- Kaien秋葉原
- Kaien秋葉原サテライト・ガクプロ本部
- Kaien池袋
- Kaien市ヶ谷
- Kaien新宿・ガクプロ新宿
- Kaien代々木
- Kaien立川・ガクプロ立川
- Kaien八王子
- SOM立川
- HQ拠点
- 相談支援事業所
<神奈川>
- Kaien東神奈川
- Kaien横浜(就労移行)
- Kaien横浜(自立訓練)・ガクプロ横浜
- Kaien川崎
- SOM生麦
<埼玉>
- Kaien大宮
<千葉>
- Kaien津田沼(就労移行)
- Kaien津田沼(自立訓練)
<大阪>
- Kaien大阪福島
- Kaien東三国
- Kaien大阪天六・ガクプロ大阪天六
- Kaien阿倍野
- SOM中津
運営会社 | 株式会社Kaien |
公式webサイト | https://www.kaien-lab.com/ |
サポート内容 | 発達障害やビジネススキルに関するプログラムの提供就職活動サポート独自転職エージェント「マイナーリーグ」就労定着支援 等 |
就労実績 | 就職者:2,000名超就労定着率:95% |
事業所所在地 | 東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪 |
引用:株式会社Kaien
エンカレッジ
エンカレッジは、大阪・京都・東京に展開している発達障害への支援に特化した就労移行支援事業所です。
エンカレッジの実績を以下に記載しました。
- 就職率:95%
- 就労定着率:91.2%
エンカレッジのポイント:20〜30代の利用者さんが中心
エンカレッジの利用者さんは20〜30代の若年層の方が多く、「カレッジ」という名前がついていることからも分かるように学校のような雰囲気の中、仲間とともに就労を目指すことができます。
自分の特性を知る自己理解プログラムや擬似仕事体験、企業インターンなどを通して、平均11〜12ヶ月で就労を果たしている方が多いです。
- 導入期
- 職業準備期
- 就職期
上記のように、段階を経て就職へと一歩ずつ近づいていくことができるシステムとなっています。
定期的に保護者を対象とした面談も行っているので、ご家族も巻き込みながら支援を行ってくれるのも強みと言えるでしょう。
エンカレッジの事業所一覧・基本情報
エンカレッジの事業所所在地と基本情報を以下に記載しました。
<大阪エリア>
- エンカレッジ大阪(本町)
- エンカレッジ心斎橋
- エンカレッジ天満橋
<京都エリア>
- エンカレッジ京都
- エンカレッジ京都三条
<東京エリア>
- エンカレッジ早稲田駅前
運営会社 | 株式会社エンカレッジ |
公式webサイト | https://en-c.jp/wts/ |
サポート内容 | 発達障害やビジネススキルに関するプログラムの提供就職活動サポート模擬就労・企業実習就労定着支援 等 |
就労実績 | 就職率:95%就労定着率:91.2% |
事業所所在地 | 大阪、京都、東京 |
引用:en+courage
ディーキャリア
ディーキャリアは、発達障害の特性への工夫や適職の発見に強みを持つ就労移行支援事業所です。
事業所数は全国に94拠点あり、確かな支援実績があることが伺えます。
ディーキャリアの実績を以下に記載しました。
- 就労定着率:92.2%(2021年度実績・就労後6ヶ月)
- 掲載求人数:全国6,757件(2022年10月時点)
ディーキャリアのポイント:発達障害の特性について理解を深め、段階的に就労を目指す
ディーキャリアには以下に示す3つのコースがあります。
- ライフスキルコース:自己理解を深め、より生きやすい毎日を模索する
- ワークスキルコース:企業での実務を経験しつつ、特性理解を深め、働くためのスキルを身につける
- リクルートコース:6,000件以上の求人をもとに自分に合った職を見つける
上記のように段階的な就労準備を進めることが可能であり、2021年度の実績として卒業生の平均給与は19.3万円となっています。
ディーキャリアの事業所一覧・基本情報
ディーキャリアの事業所一覧と基本情報を以下に記載します。
<北海道>
- ITエキスパート札幌駅北口オフィス
- ITエキスパート札幌大通りオフィス
- 札幌オフィス
<東北>
- いわて・盛岡オフィス
- 仙台駅西口オフィス
- 秋田オフィス
- 山形オフィス
- 福島オフィス
- 郡山オフィス
<関東>
- 水戸オフィス
- ITエキスパート宇都宮オフィス
- 宇都宮オフィス
- 高崎オフィス
- 高崎第二オフィス
- ITエキスパート大宮オフィス
- 大宮オフィス
- 大宮第二オフィス
- ワーク浦和スタジオ
- 川越オフィス
- 所沢オフィス
- 春日部オフィス
- 蕨オフィス
- 千葉オフィス
- 船橋オフィス
- 船橋第二オフィス
- 新松戸オフィス
- 柏キャンパス
- ワーク柏スタジオ
- 柏オフィス
- 秋葉原オフィス
- 芝浦オフィス
- ITエキスパート田町オフィス
- 品川サウスオフィス
- ITエキスパート中野オフィス
- 池袋オフィス
- 西日暮里オフィス
- 平井オフィス
- 八王子キャンパス
- ITエキスパート八王子オフィス
- ITエキスパート八王子第二オフィス
- 立川オフィス
- 武蔵境オフィス
- 府中オフィス
- 町田オフィス
- ワーク国立オフィス
- 国立キャンパス
- ITエキスパート横浜馬車道オフィス
- 横浜オフィス
- 横浜東口オフィス
- 川崎オフィス
- 横須賀三浦オフィス
- 藤沢オフィス
- 海老名オフィス
- ITエキスパート海老名オフィス
<中部>
- 新潟オフィス
- 富山オフィス
- 金沢オフィス
- 長野オフィス
- 松本オフィス
- 岐阜駅前オフィス
- 静岡オフィス
- 浜松オフィス
- 千種オフィス
- ITエキスパート名古屋丸の内オフィス
- ITエキスパート久屋大通オフィス
- 豊橋オフィス
- 四日市オフィス
<近畿>
- 草津オフィス
- 京都御池オフィス
- 四条烏丸オフィス
- ITエキスパート京橋オフィス
- 大阪なんばオフィス
- ITエキスパート天王寺オフィス
- 天王寺オフィス
- 梅田オフィス
- ITエキスパート高槻オフィス
- 高槻オフィス
- 枚方駅前オフィス
- 東大阪オフィス
- 三宮オフィス
- 奈良オフィス
- 和歌山オフィス
<中国・四国>
- 松江オフィス
- 倉敷オフィス
- 広島オフィス
- 新山口オフィス
- 松山オフィス
<九州>
- 北九州オフィス
- 福岡赤坂オフィス
- ITエキスパート福岡大濠オフィス
- 久留米オフィス
- 佐賀オフィス
- 熊本オフィス
- 大分オフィス
- 宮崎オフィス
運営会社 | デコボコベース株式会社 |
公式webサイト | https://dd-career.com/ |
サポート内容 | 発達障害の特性理解・自己理解に関するプログラム就職に必要なスキルについてのプログラム就職活動サポート企業実習就労定着支援 等 |
就労実績 | 就労定着率:92.2%(2021年度実績・就労後6ヶ月)掲載求人数:全国6,757件(2022年10月時点) |
事業所所在地 | 北海道、東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州 |
引用:d-career
発達障害をお持ちの方が就労移行支援事業所を選ぶポイント
発達障害をお持ちの方が就労移行支援事業所を選ぶ際は、以下の点に注目するのがおすすめです。
- 発達障害の特性について理解があるか
- 実践的なプログラムを提供しているか
- 支援員の質
1つ1つ解説していくので、ぜひ参考にしてみてください!
発達障害の特性について理解があるか
発達障害をお持ちの方が就労する際に重要となるのが、自身の障害特性について理解を深め、特性への配慮事項を説明できる力です。
就労移行支援事業所側に発達障害への理解があれば、特性理解や配慮事項の言語化を滞りなく進めることができるでしょう。
逆に、発達障害の特性について理解がない事業所を選ぶと、上記のようなスキルを身につけることが難しくなってしまいます。
実践的なプログラムを提供しているか
発達障害をお持ちの方が就労する際に大切なことの一つとして、「適職の選定」があります。
自身の「強み」の部分が生かされ、「弱み」の部分が顕在化されにくい職種を選ぶことがとても重要なのです。
企業での実習や模擬就労などのプログラムが充実した就労移行支援事業所を選べば、実践を通して自身にとっての適職を発見しやすくなります。
支援員の質
支援員が発達障害の特性についてきちんと理解しており、段階的に就労に向けたスキルの構築を促してくれることが非常に重要です。
発達障害についての知識がない支援員に当たってしまうと、特性からくる行動を単に「問題行動」として捉えられてしまうというケースも中にはあるでしょう。
事業所の見学や体験をした際に、支援員が利用者さんに対してどのような関わり方をしているかを観察してみるのもおすすめです。
発達障害に特化した就労移行支援を利用するまでの4ステップ
就労移行支援を利用するまでの流れが分からずに困っている方も多いのではないでしょうか。
利用するまでの具体的な流れを以下に記載したので、参考にしてみてください。
ステップ①:気になる就労移行支援事業所を見つける
まずは、本記事の内容も参考にしつつ、「通ってみたいな」と思う就労移行支援事業所を見つけてみましょう。
また、「自宅から通える距離にあるか」ということも重要です。
本記事でご紹介している発達障害をお持ちの方におすすめな就労移行支援は以下の6事業所です。
上記の就労移行支援事業所は就労実績が高いものだけをピックアップしているので、安心して検討候補に入れられると思います。
ステップ②:就労移行支援事業所の見学予約をする
就労移行支援事業所の雰囲気や支援員の質等は、実際に施設に足を運んでこそ知ることができます。
通ってみたい事業所が見つかったら、各就労移行支援事業所の公式webサイトにアクセスし、見学予約をしましょう。
複数の事業所に足を運ぶことで、総合的に判断したうえで自分にマッチした就労移行支援を選ぶことができるのでおすすめです。
ステップ③:見学・体験に足を運ぶ
ほぼすべての就労移行支援事業所では見学を無料で行っています。
見学をしたからといって利用しなければならないわけではないので、安心して足を運んでみてください。
見学をした後、プログラムを実際に受けてみる「体験」を行うことも可能です。
見学と体験、どちらも行うことで、事業所のサービス内容や雰囲気を深く理解したうえで利用の決定ができるのでおすすめです。
ステップ④:お住まいの地域の役所に利用申請を行う
複数の就労移行支援事業所を見学した後、最終的には自分が利用したい事業所を1つに絞ることになります(就労移行支援の併用利用はできません)。
1つの就労移行支援事業所に絞れたら、お住まいの地域の役所に利用申請を行いましょう。
手続きについて不安に思うかもしれませんが、就労移行支援事業所の支援員が丁寧に案内してくれるので、安心してくださいね。
利用申請に通り、「障害福祉サービス受給者証」が発行されれば、いよいよ正式利用が開始します!
発達障害をお持ちの方が就労移行支援事業所以外に利用できるサービス・相談機関
発達障害をお持ちの方がサービスを利用する際、個人的におすすめなのはやはり就労移行支援事業所です。
なぜなら、就労移行支援事業所では特性理解も含めた「就労に必要なスキル」を身につけたうえで企業に応募することができ、長期就労できる可能性が高くなるからですね。
ただ、就労移行支援と並行して発達障害をお持ちの方が利用できるサービスもあるので、以下に記載します。
サービス・支援機関名 | サポート内容 |
---|---|
ハローワーク | 求人の紹介(障害者雇用を含む)「発達障害者トータルサポーター」の利用 等 |
転職エージェント(障害者雇用特化型) | 求人の障害(障害者雇用を含む)履歴書・職務経歴書の添削面接対策就労後の支援 等 |
発達障害者支援センター | 発達障害者への相談援助・助言等 |
地域障害者職業センター | 職業リハビリテーションサービス事業主に対する障害者の雇用管理に関する相談・援助 等 |
障害者就業・生活支援センター | 就業に関する相談支援障害者の特性、能力に合った職務の選定就職活動の支援職場定着に向けた支援障害のある方それぞれの障害特性を踏まえた雇用管理についての事業所に対する助言関係機関との連絡調整 等 |
上記のサービスはそれぞれ併用利用が可能なので、ご自身のお悩みに合わせて柔軟に活用するのがおすすめです。
ハローワーク
ハローワークでは、一般雇用の求人登録だけでなく、障害者雇用の求人登録を行うこともできます。
障害者雇用の求人登録を行えば、障害についての理解がある職員に相談しながら就職活動を進められるのでメリットが大きいでしょう。
また、ハローワークには発達障害の支援に関する研修を受けた「発達障害者トータルサポーター」が配置されています。
ご興味がある方は、お住まいの地域のハローワークにお問い合わせしてみるのがおすすめです。
ただし、就労に向けたスキルの獲得をよりじっくりと伴走してくれるのは就労移行支援なので、「就労移行支援を利用しつつハローワークも利用する」という方向性が良いでしょう。
転職エージェント
転職エージェントは一律無料で利用でき、以下のようなサポートを行ってくれます。
- 非公開求人を含む求人の紹介
- キャリア相談
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接対策
独自の開拓により非公開求人を保有していることが多く、利用しておくのがおすすめです。
また、障害者雇用に特化した転職エージェントもあるので、障害者雇用を検討している方はそちらを利用してみると良いでしょう。
障害者雇用特化型の転職エージェントの場合、より働きやすい環境をキャリアアドバイザーが考えてくれるだけでなく、就労後のサポートも行っていることが多いです。
過去の記事でおすすめの障害者雇用特化型転職エージェントを紹介しているので、興味がある方は読んでみてください。
発達障害者支援センター
発達障害者支援センターは、発達障害をお持ちの成人やお子様を対象に、総合的な援助を行ってくれる施設です。
都道府県から指定された社会福祉法人、特定非営利活動法人等が運営を行っています。
発達障害に関する総合的な相談援助を行ってくれるとともに、発達障害者の就労に関する情報提供を公共職業安定所(ハローワーク)、地域障害者職業センター、障害者就業・生活支援センターなどと連携しながら行ってくれるので、一度相談してみるのもおすすめです。
地域障害者職業センター
独立行政法人高齢・障害・求職者支援機構(JEED)が運営している地域障害者職業センターでは、以下のようなサポートを行ってくれます。
- 障害者に対する専門的な職業リハビリテーションサービス
- 事業主に対する障害者の雇用管理に関する相談・援助、地域の関係機関に対する助言・援助
とくに、職場適応援助者(ジョブコーチ)によるサポートを受けられるのが大きなメリットと言えるでしょう。
ジョブコーチとは、専門的なスキルを持った援助者が就労先に出向いて、職場に適応するまでの支援を行ってくれるサービスです。
就労段階にある方は、利用を検討してみると良いでしょう。
引用:地域障害者職業センター
障害者就業・生活支援センター
障害者就業・生活支援センターの概要を、厚生労働省のwebサイトより以下に引用しました。
障害者の身近な地域において就業面と生活面の一体的な相談・支援を行う
引用:障害者就業・生活支援センターについて|厚生労働省
つまり、地域に根ざした形で、障害をお持ちの方の就業面や生活面の相談に乗ってくれるわけですね。
具体的には、以下のようなサポートを行ってくれます。
- 就業に関する相談支援
- 障害者の特性、能力に合った職務の選定
- 就職活動の支援
- 職場定着に向けた支援
- 障害のある方それぞれの障害特性を踏まえた雇用管理についての事業所に対する助言
- 関係機関との連絡調整
支援機関を紹介してくれることもあるので、「障害者の就労や生活の調整役」と考えると分かりやすいでしょう。
発達障害をお持ちの方が就労移行支援事業所を利用する際のよくある質問
最後に、発達障害をお持ちの方が就労移行支援の利用を検討する際によくある質問をまとめてみました。
今後の事業所選びの参考にしていただけますと幸いです。
発達障害の診断がなくても利用できますか?
発達障害への支援に強みを持つ就労移行支援事業所は、診断がなくても利用できる場合があります。
ただ、「主治医による意見書」「主治医による診断書」等は利用申請の際に必要なので、医療機関を受診している必要はあります。
「発達障害グレーゾーン」という診断名でも申請に通るか否かは市区町村の役所による判断となるので、一度お住まいの地域の役所にお問い合わせしてみるのがおすすめです。
利用料金はかかりますか?
就労移行支援事業所は、国による補助を受けて利用することができます。
利用者の「自己負担上限額」というものが定められており、生活保護受給の有無や前年度の世帯年収によって自己負担額が異なります。
自己負担額の一覧表を以下に記載したので、参考にしてみてください。
区分 | 世帯の収入状況 | 負担上限月額 |
生活保護 | 生活保護受給世帯 | 0円 |
低所得 | 市町村民税非課税世帯(世帯収入が概ね300万円以下) | 0円 |
一般1 | 市町村民税課税世帯(世帯収入が概ね670万円以下) | 9,300円 |
一般2 | 上記以外 | 37,200円 |
実際はほとんどの方が就労移行支援を「無料」で利用しています。
事業所見学に行った際に、自身の自己負担額について質問してみるのが良いでしょう。
交通費や昼食は負担してもらえますか?
就労移行支援では、原則交通費や昼食代は自己負担となります。
ただ、就労移行支援事業所によっては交通費の補助やランチ提供を行っていることがあります。
例えば、就労移行支援のCocorportでは、交通費補助とランチ提供を行っています。
発達障害をお持ちの方の就労実績もしっかりある事業所なので、経済的負担をできる限り少なくしたい方は、利用を検討してみると良いでしょう。
障害者手帳を持っていなくても利用できますか?
就労移行支援事業所は、障害者手帳を持っていなくても利用ができます。
ただ、利用時に主治医の診断書や意見書が必要になるので、医療機関を継続的に利用している必要があります。
利用を希望される場合は、早い段階で主治医に診断書の記載について相談しておくと良いでしょう。
就労移行支援事業所では、利用申請のサポートを行っていますか?
利用者さんが困ってしまわないように、就労移行支援事業所の職員が利用申請までの流れを丁寧にサポートしてくれます。
そういった意味でも、まずは見学に足を運び、実際に就労移行支援事業所の職員に今の悩みを話してみるのがおすすめです。
発達障害をお持ちの方が就労移行支援を利用するメリットは大きい!
この記事では、発達障害をお持ちの方におすすめな就労移行支援を厳選して6社お伝えしました。
発達特性から「働きにくさ」を感じている場合、就労移行支援事業所に通って以下の活動を行うのがおすすめです。
- 自身の発達特性の理解と対処策の検討
- 強みを活かせるスキルを身につける
- 実践的なプログラムを通して適職を発見する
とくに、発達障害への支援に強みを持つ就労移行支援事業所に通えば、専門的な知識を持った支援員が親身にサポートしてくれます。
本記事を読んで気になる事業所があった方は、まずは気軽な気持ちで見学予約をし、今の悩みを支援員に話してみましょう。