ホラー映画を見て寝れなくなってしまったあなたへ。怖くなるなる方法をお伝えします。

心理学

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こんにちは!心理士のにっしーです。

今日は、ホラー映画を見た後の怖い気分を克服する方法についてお話ししたいと思います。

僕は、リングや呪怨などのようなとても怖いホラー映画を見ると、何度も怖いシーンを思い出してしまい、しばらくその恐怖を引きずってしまうタイプです。(笑)

とくに、お風呂に入っている時などに、鏡に幽霊が映っていたり、後ろにいたりするような気がして何度も背後を確認してしまったり、寝る時は電気をつけたまま寝たりすることがあります。

 

そして今日、ホラー映画である「リング」を観たのですが、やはりシャワーに入っている時に怖くなりました。石鹸のついた髪をシャワーで洗い流すとき、目をつむりますよね。その瞬間が怖いのです。

ただ、大人の僕は、ちょっと状況を客観的に見ることが出来ました。「ホラー映画を思い出して怖くなる気持ちと、不安な気持ちになったり、嫌なことを思い出したりして気分が暗くなっている時の気持ちには共通点があるのでは?」と思ったのです。「自分」を実験台にして、「嫌な気分」の克服法を発見してみようと思ったのでした。

ホラー映画を見た後の恐怖感と、不安や嫌な気分の共通点

ホラー映画を見た後も、不安になった時も、過去の嫌だったことを思い出して暗い気分になっている時も、「自分の思考が作り出している」という部分が共通しています。

頭の中で、「今鏡に幽霊が映っていたらどうしよう」と考えたり、幽霊の怖い顔をイメージしたりして怖くなることと、明日の仕事のことを考えて不安になったり、過去のトラウマ的な経験を想起して気分が暗くなったりすることは、ほぼ一緒と僕は考えます。

思考(または視覚的・聴覚的イメージ) →  気分・感情

という図式で、「ホラー映画視聴後の恐怖感」「不安感」「過去のトラウマ体験想起による気分の落ち込み」のすべてを当てはめることができます。その強度には差があるかもしれませんが、メカニズムは同じなのではないかということです。

思考のチャンネルを切り替える

話はシャワーを浴びている時に戻ります。髪を洗い流す時に目をつむっていた僕は、「リングに出てくる怖い幽霊が風呂場の空間の中にいるのではないか」と怖くなりました。でも、我慢して目をつむったままにし、「何をイメージしたら、怖くなくなるかな?」と自問しました。

最初は、「幽霊なんかに俺は負けない!強い気持ちを持とう!!」と思考をチェンジしました。でも、これはダメでした。安易に強い気持ちを持つと、幽霊に逆恨みされるような気持ちになったからです。(笑)ホラー映画などでは、自惚れ屋が最初にやられるじゃないですか。(笑)

今度は、「他のことを考えること」を実践してみました。これは、「思考と真っ向勝負する」のではなく、「思考と距離を置く」やり方です。

これはとても良かったです。とくに、現実のことを考えるのが効果抜群でした。

「明日は、何時に起きよう」とか、通勤に使っている電車の乗り換えをイメージしたりとか、職場の人たちと話している場面をイメージしたりするのです。

すると、思考が「現実モード」へと切り替わり、怖い感情に関しては一気になくなりました。現実はストレスフルなことも多いですが、「ホラー映画を見た後の怖い感情」に対しては効果があるようです。

思考のチャンネルを変える

嫌なことを考えて嫌な気分になっている時は、どうやら思考のチャンネルを変えて、嫌な思考と距離を置くことが一番のようです。真っ向に戦おうとせず、まず距離を置くのです。

しかし、ただ「距離を置く」というのは難しいことです。「考えないようにする」というのも難しいですよね。

そこで大切なのは、距離を置こうと思うのではなく、他のことを考えるようにすることです。「他のことを考える」ということをすることによって、結果的に「嫌な思考と距離を置いている」ことになるのですね。

では、他のことを考える時、何を考えるのが良いのか。僕のおすすめは、「現実のこと」です。とくに、「明日の予定」などの近い将来が良いと思いました。現実を考えることによって、膨張した自分の「行き過ぎた思考」が一気に現実に引き戻され、ピントが合うように感じたのです。

気づきをくれたホラー映画に感謝

シャワーから出る時、大事なことに気づかせてくれたホラー映画に感謝したい気持ちになりました。多くのメンタルの悩みがありますが、一番の解決策は、「現実ときちんと向き合うこと」であると気づかせてくれたのです。

怖い幽霊のことを考えている時に、明日の予定のことを考えるようにすると怖くなくなるのは、「前を向いているから」だと思うのです。車の運転をしている時、後ろや横しか見ずに運転したら、不安ですよね。しかし、前を見て現実を直視していれば安心です。

そんなことを考えていた今日でした。