職場の人間関係を気にしない方法【心が楽になるマインドセットと行動】

転職・キャリア形成

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どうも!心理士のにっしーです!この記事を読んでくださっている皆さんは、以下のようなことで悩んだことがないですか?

人間関係が原因で、職場に行くのが辛い・・

職場に苦手な人がいる

職場で周りからどう思われているのか、気にしすぎてしまう

特に、職場での人間関係は難しいし、上手くいっていない時は辛いですよね・・。実は、いくつかの考え方や行動を実践するだけで、職場でのストレスは大幅に減らすことができるんです。この記事では、職場での人間関係を気にしないようにするための「マインドセット」と「行動」の大きく2つに分けて解説していきます。読み終わる頃には、心が軽くなっていることでしょう。

1. 職場の人間関係が気になってしまう時の例

まずは、世の中の人々がどんな時に職場の人間関係で悩んでいるのか、見ていきましょう。

苦手な人がいる

プライベートであれば苦手な人がいても関わらなければ良いだけですが、職場の場合は付き合う人を選べないですよね。よって、苦手な人がいても一緒に仕事をする必要があり、ストレスが高まっている人も多いのではないでしょうか。

上司や部下との関係が上手くいかない

上司や部下と性格が合わない場合、そこから受けるストレスはとても大きなものとなるでしょう。とくに、上司や部下はより密な関係となるため、相性が合わない時の反動は大きくなるのではないでしょうか。

ハラスメントやいじめを受けている

ここまで来ると、ストレスどころではなく、本当に辛いと思います。ハラスメントやいじめを受けているにも関わらず、長期間我慢してしまうと、うつ病や適応障害などになってしまうこともあります。この場合は、何よりも1人で抱え込まず、外部機関に相談することが大切です。助けを求めることは弱さではなく、むしろ問題解決能力という名の「強さ」であることを覚えておきましょう。

厚生労働省 総合労働相談コーナー

仕事以外の場面でも気を遣う

双方が会いたくて会う場合は良いですが、飲み会などに頻繁に誘われて、無理をしてでも行かなくてはならない空気になっていると辛いですよね。「自分の時間が取れていない!」と思う方は要注意です。

相手の言葉や行動を深読みしすぎてしまう

これは、相手に問題があるというよりは、自分の「受け取り方」に問題があるパターンです。ちょっとした相手の一言や表情などを敏感に、そしてネガティブに受け取りすぎてしまって、1人でどんどん落ち込んでいってしまう状態です。

職場の人間関係に馴染めない

転職や部署異動により新しい職場に入った場合、「すでに出来上がっている人間関係」の中に馴染むのが難しいと感じることがあるのではないでしょうか。どんなに良い職場であっても、集団にはそれを維持しようとするための「力」が働くのです。集団の均衡を守るため、外部から来た人間を無意識的に弾き出す力が働くわけですね。「無意識」というのがポイントです。

いかがでしょうか?上記以外にも、職場ではあらゆる人間関係の悩みがあるのではないかと思います。まずは、自分がどんなことで悩んでいるのか整理してみることが重要と言えそうですね。

2. 職場の人間関係を気にしないようにする為のマインドセット

ここでは、職場にて人間関係を気にしすぎず、のびのびと働くために有効なマインドセット(心がけ)についてご紹介します。

マインドセット1. 相手は変えられない。変えられるのは自分だけ。

職場で苦手な人がいると、「何であんなこと言うんだろう」「本当に嫌な人だな」と何度も考えてイライラしてしまうことがありますよね。しかし、前提として「相手は変えられない」と思っておきましょう。相手がどれだけ悪い人かということはさておき、自分自身がそこからどんな成長を得られるかに焦点を当てるのです。人として間違ったことをしている人は、いつか必ず制裁を受けます

しかしその制裁を下すのはあなたでなくても良いのです。自分は、自分の成長に繋がることだけをすればok。今よりもっと強くなって、自分は相手に優しくできる人になれば良いのです。ゾンビに噛まれても、ゾンビにならない勇気が大切です

マインドセット2. そもそも仲良くする必要はない

そもそも、職場には仕事をしに行っているのであって、友達を作りに行っているのではありません。よって、職場の人と必要以上に仲良くする必要はないのです。「あくまで仕事上の関わり」と思うことで気が楽になることもあるのではないでしょうか。

マインドセット3. 嫌なことを言ってくる相手は「受け流す」が正解

わざわざ、自分に対して嫌なことを言ってくる人っていますよね。そんな時は、「受け流す」が正解です。社会人である以前の問題として、幼稚園・小学生の頃から、「人が嫌がることは言わない」と教えられてきていますよね。大人になってまでそれをしてしまう人は、精神的には幼稚であるか、自分自身の中に心の問題を抱えてしまっているかのどちらかです。大切なのは、同じ土俵に立たないこと。さらりと受け流す勇気を持ちましょう。

マインドセット4. 「人間関係トレーニングと考える」

人間関係で悩むことはありますが、そのような悩みの中で成長している部分もたしかにあるのではないでしょうか。世の中には、お金を出してコミュニケーションを学ぶ施設も数多くあります。それを考えると、お金をもらいながら実践的なコミュニケーションを学べるというのはすごいことですよね。

マインドセット5. 自分の心に嘘をつく必要はない

職場で良好な人間関係を維持するために、多少相手に合わせることもあるでしょう。しかし、自分の心に嘘をついてまで合わせる必要はありません。例えば、本当は言われた言葉に傷ついているのに笑ったりとか、他人のことを悪く言うのは好きじゃないのに一緒になって愚痴を言ったりする必要はないのです。

マインドセット6. 「集団は生き物である」と心に留めておく

社会心理学では、集団は生き物のようなものだと考えています。つまり、どんなメンバーが、どのような状況の中で集まっているのかによって、その集団の色は大きく変わるのです。自分が今いる集団が危険だと感じた場合は、回避するか外部に相談することが大切になります。また、転職や部署移動により「孤独」を感じた際には、「集団というのはそういうもの」「最初はこれで当たり前」と割り切っておくことも大切です。

マインドセット7. 良性のストレスなのか、悪性のストレスなのか見極める

今いる職場に、自分に厳しくしてくる人がいるとしましょう。その人は、なぜ厳しくするのか考えてみるのです。もし、自分のことを育ててくれようとして厳しくなっているのだとすれば、乗り越えた先に良い関係が待っているかもしれません。

ところで、ストレスには2種類あるのをご存知ですか?1つはユーストレス、もう1つはディストレスです。

ユーストレスは、毎日に張りが生まれたり、自分を成長させてくれるようなストレスです。

ディストレスは、不安な気持ちや不快な気持ちにさせるような、悪いストレスです。

自分が今抱えているストレスがどちらにあたるのか、よく吟味することは大切と言えますね。

3. 職場の人間関係を気にしないようにする為の行動

次に、職場で人間関係を気にしすぎず、のびのびと働けるようになるための「行動」をお伝えしていきます!

行動1. 嫌なことは嫌と言う

人というのは、良くも悪くも「学習」する生き物なんです。つまり、「この人になら仕事を押し付けてもいいや」「この人になら何を言ってもいいや」と思われてしまうと、どんどんエスカレートしていってしまうわけですね。そこで、「Noもちゃんと言う人なんだ」と再学習させてあげることが大切です。

行動2. 大切にしてくれる人を大切に

職場には色々な人がいます。自分と合う人もいれば、合わない人もいるのが自然と言えますよね。「嫌な人ばかり」と思うような環境であったとしても、きっと1人は、自分を尊重してくれる人がいるのではないでしょうか?まずは、その人を大切にしてみましょう。仮に誰かに嫌なことを言われたとしても、尊重し合える繋がりがあれば、きっとそこまで気にしなくても済むようになるでしょう。

行動3. 苦手な相手には無理に話しかけない

自分が苦手だと感じている相手に対して、無理に話しかけないようにするのも大切です。「今後のことを考えて」と思って話しかけてみることはとても素晴らしい「大人の対応」だと思いますが、一度それをしてみても相手の対応が変わらなかった時には、良い意味で諦めてみましょう自分の気持ちを大切にすることも、人を大切にすることの1つなんですよ。自分も人ですから!

行動4. 相談する

これは、最強の「行動」だと思っています。人間関係が辛くて仕方なくて、退職しよう思っているのなら尚更、まずは信頼できる人に相談してみましょう。「男だから相談してはいけない」「女だから相談してはいけない」「若いから・・」「ベテランだから・・」ということもありません。相談はみんなに開かれているべきです。

相談することにより、主に以下のようなメリットがあります。

相談のメリット①: 心に余裕ができる

誰かに話しを聞いてもらえるだけで、心に余裕が生まれます。すると今よりも少し肩の力を抜いて、問題に対処することができるようになるんです。人には、ストレスが溜まっていると問題を必要以上に大きなものと認識し、援助してくれる人がいないと思い込んでしまう傾向があります。相談することで、この負の連鎖を断ち切ることができるわけですね。

相談のメリット②: サポートを受けられる可能性がある

例えば職場の人間関係で悩んでいる場合、人事課の人に相談することによって部署異動などの配慮をしてもらえることもあるかもしれません。また、同じ職場の同僚や先輩などに相談することにより、話しを聞いてくれるなどの心理的サポートや、困った時に助け舟を出してくれるなどの具体的なサポートを得られることもあるかもしれません。

行動5. 相談できる人を把握しておく

これは「行動4」とも関連するのですが、相談できる人を把握しておくのはとても重要です。例えば、パワーハラスメントで悩んでいたとして、そのハラスメントをしている張本人に相談しても意味はありませんよね。そこでポイントとなるのが、なるべく距離の離れた人に相談するということです。

例えば、所属している会社の本部にて相談役になっている方などがいいでしょう。集団というのは生き物であるので、集団内にいると中立的な判断ができなくなってしまうことがあります。少し距離の離れた相手であれば、落ち着いて相談に乗ってくれる可能性が高いです。

また、各種ハラスメント等が深刻である場合は、専門機関に相談をするのも一つです。例えば、厚生労働省の総合労働相談コーナーでは、職場で生じるあらゆるトラブルについて、無料で相談に乗ってくれます。

行動6. 自分の仕事に集中する

職場で出会う、あらゆる理不尽な人間関係・・。しかし、ベクトルを自分自身に戻してみましょう。今の仕事の中で、自分はどのようなスキルを身につけられるでしょうか?「嫌な奴」とは、仕事をやめれば関係はなくなります。しかし、自分の「職能」は一生ついてくるわけです。職能を高めることに集中する中で、自然と「嫌な奴」が意識に占める割合が少なくなっていればベストです。

行動7. アサーションを学ぶ

アサーションとは、相手も自分も大切にする為のコミュニケーション技法のことです。心理学の中で注目されているコミュニケーション技法なのですが、これを身につける為には①知る②実践する、という2つのプロセスが重要です。

①知る

まずは、「アサーションとは何か?」ということについて詳しく知りましょう。初心者の方におすすめなのは、マンガで学ぶことです。まずはマンガで無理なく学び、概要を理解したらもっと専門的な本を読むことがおすすめです。おすすめの本を載せておきますね!

まずはマンガで概要を理解しましょう♪

ちなみに、今回ご紹介している本はどちらも平木典子先生によるものなのですが、平木先生は日本におけるアサーション研究の第一人者です。この方の本を読めば、まず間違いないでしょう。

②実践する

スポーツの技を身につけるにしても、ピアノなどの楽器を覚えるにしても、本を読むだけで出来るようにはなりませんよね?コミュニケーションに関してもそれは一緒で、実践することによってのみ、習得することができます。本を読んで「正しいフォーム」を学んだら、それを職場で実践してみましょう!

「嫌な奴」は、いつかいなくなります。しかし、あなたが身につけたアサーション・スキルは、一生あなたとあなたの周りの人を助けるでしょう。

4. 自分の目標を持つことで、人間関係は気にならなくなる!

職場の人間関係で悩んでいるあなたにおすすめしたいのは、「自分の仕事における目標を明確にする」ということです。ポジティブ心理学でも言われていることなのですが、人は何かに没頭している時、ネガティブ感情を寄せ付けなくなります。つまり、意識が「目標」に向かっているため、人に言われて嫌だったこととかが、いちいち意識に入ってこなくなるわけですね。

「山」を登っている時に、隣で悪口を言ってくる人をイメージしてみましょう。あなたにできることは、より一層「山」を登ることに集中することです。嫌なことを言ってくる人に対応する必要はありません。いつか、登っているうちに、悪口を言ってくる相手は見えなくなっていることでしょう。そして、あなたのことを応援してくれていた人たちが、気づけばあなたの隣にいるはずです。

5. 職場の人間関係が宝になることも

この記事では、職場の人間関係を気にしない方法についてお伝えしてきていますが、もちろん、職場で一生の宝になるような人と出会うこともあります。仕事をしていると、お互いの良い面も嫌な面も見えてしまうことになるため、職場での「良き出会い」は、より深みのあるものにもなるでしょう。僕は、これまでの仕事の中で苦手な人にも出会ってきていますが、今でも感謝していて、いつかまた会いたい、これからも大切にしていきたいと思う方々もいます。本当に合わない人というのは、いつか自然に自分の周りからいなくなっていくもの。だから、互いに尊重し合える関係を大切にすることに注力していきましょう。広い意味で、愛のある関係を築いていきたいものですね。