ヨワネハキは、心理学的に超前向きな曲!

心理学

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

こんにちは!心理士のにっしーです。

最近僕は、tic-tocを見ることが増えたのですが、その中で「ヨワネハキ」という楽曲が頻繁に流れており、またその曲がやけに可愛らしく、耳に残ったのでYou Tubeでフル動画を視聴してみました。

(出典:YouTube 「ヨワネハキ」/MAISON des)

これがその問題作!なんだこの曲!!とても良い!!

「前を向いて歩こう」とか、「君なら大丈夫」とか、J-POPでありがちな応援メッセージは一切無し。超後ろ向きなメッセージが新しい。

そういやさ そういやさ

と言うフレーズがとても印象的な曲なのですが、サビの歌詞がすごいです。

弱い音を吐いてる 薄っぺらい人間です

一歩前に出るのはやめときます 絡まれたくないはないからさ

描いた理想像に現実味がないから

近づけないよう生きときます 明日も同じよう過ごしときます

(MEISON des/ ヨワネハキ  歌:asmi, 和ぬか 作詞・作曲:和ぬか 編曲:100回嘔吐 より引用)

この後ろ向きな歌詞が、妙に共感を呼ぶんですよね。この曲、今年を彩る大ヒット曲となっているようです。

ヨワネハキを心理学的に語ってみる

ここからは、ヨワネハキを心理学的に語ってみたいと思います。

僕が思うに、この曲は「超前向きソング」だと思うのです。

何故かというと、結果的に前向きな行動を促すからです。

前向きな曲というのは、心理学者からすると、「前向きな気持ちにさせてくれる曲」ではなく、「前向きな行動を促す曲」です。

よくある曲では、「がんばれ!」とか、「夢を掴もう!」とかっていう歌詞が出てきますよね。でもそれは、あくまでメッセージが前向きということなのです。それを聴いた人が、実際に前向きな行動を起こすかどうかは別の話し。

ヨワネハキの場合は、メッセージは後ろ向きであるものの、「行動を促す」という結果を与えてくれます。

ヨワネハキが言っていることは、行動科学的に正しい

心理学には色々な分野があるのですが、応用行動分析学という分野では、人や動物の行動がどのように形成され、どのように減っていくのかを研究します。そして、新たな行動を覚える時に有効とされている手続きが、「スモールステップ」です。これは、目標としている行動を細かく段階に分け、達成可能な簡単なことから少しずつ行動を形成していく考え方。

スモールステップを行うことで、人も動物も効率良く目標を達成していけると考えられているのです。

教育業界では、KUMONはこの考え方を大いに取り入れていると思います。僕は、もし将来子どもができたら、ぜひKUMONに行ってもらいたいなと思っています。

KUMONでは、「学習習慣」を身につけることを優先するからです。やる気がでないのに無理矢理勉強をしても、良いことはありません。まずは「楽勝」で解ける問題からはじめ、徐々にレベルアップしていくことで、より効率よく学力を伸ばしていくことができるのです。KUMONはスモールステップや行動分析学の考えと合致しています。心理学的に理に叶っている塾です。

ヨワネハキの歌詞へと話を戻します!

描いた理想像に現実味がないから

近づけないよう生きときます 明日も同じよう過ごしときます

高い目標(理想像)に近づこうとするんじゃなくて、明日も同じように淡々と生きていこうと言っていますね。このように考えた方が、前向きな行動は促されやすくなるのです。

習慣化にも合致するヨワネハキの歌詞

最近、習慣超大全という本を買って読んでみました。

この本の中でも、習慣化の鉄則は「小さく始めること」であると念を押して伝えられていました。小さく始めることによってその行動の達成率は高くなり、継続が促されやすくなるわけですね。

期待をあまり抱かず、今日できる最低限を続けていくことで、実は習慣は身についていき、その習慣は大きな渦へと成長していくのです。

まとめ

ヨワネハキの歌詞は、最後このように終わります。

きっとそう上手くはいかないけどさ

試しにちゃんと生きてみよう

この、「試しにちゃんと生きてみよう」という歌詞に、僕はシビレました!

「試しに」でいいんです。そして「ちゃんと生きる」というのは、何か大きなことを成し遂げると言う意味ではなく、今日やることをコツコツとやっていくことを示すのではないかと思います。

「絶対毎日やらなきゃいけない」

「完璧にこなさなきゃいけない」

このように考えると、人間かえってやる気がなくなるものです。

最初からそんなに上手くはいかないだろうけど、試しにコツコツやってみようよ

試しになんだから、「実験」なんだから、失敗したっていいのです。まずは、ちょっとだけ行動してみる。そんなメッセージが、実は最も人の背中を押すのではないかと思った今日でした。