風景構成法とは何か。実施方法と効果を解説します。

心理学

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こんばんは!アートが好きな臨床心理士、にっしーです!

 

今日は、風景構成法という芸術療法を自分でやってみたので、そのことをブログに書きたいと思います。また、風景構成法そのものについても解説していきます♪

 

風景構成法とは、精神科医の中井久夫が考案した描画テストおよび、描画療法です。風景構成法をとおして、描き手の心理状態や人格を知れる側面があるために、「テスト」という呼び方もするし、描くことそのものが治療的な要素を合わせ持つために、「療法」という呼び方もします。

 

まず、A4の画用紙黒のサインペン24色ほどのクレヨンやクーピー色鉛筆などを用意します。

 

次に、セラピストが画用紙の四隅に線を引き、「枠付け」を施します。中井久夫曰く、この枠付けは描き手に「自由にして保護された空間」を提供し、安心して表現したり、のびのびと表現することを促す効果があるそうです。

 

枠付けが終わったら、セラピストは手に持っている画用紙とサインペンを来談者に渡し、いよいよ来談者自身に絵を描いてもらいます。

 

ここでポイントなのが、風景構成法は描くアイテムの順番が決まっているということです。セラピストの声掛けに応じて、合計で11個のアイテムを順番に描いていきます。

 

ちなみに、その11個のアイテムとは、


 

川→山→田→道→家→木→人→花→動物→石(岩)→足りないと感じるもの

 


です。これらのアイテムを、上記に表記の順番に描いていきます。

 

また、「全体として一つの風景になるよう意識して描く」ということも重要な要素なようです。

 

「風景構成法」というだけあって、「構成」が1つのキーになっているのですね。これはつまり、人格や自我の「構成」とつながっているということです。

 

僕が描いた風景構成法はこんな感じになりました!

これまで何回か風景構成法を行ってみたことがありますが、

 

正解があるのではなく、上記のようなことについてじっくりと考えていくことが大切です。

 

あなたの心の風景には、どんなものが描かれるでしょうか?

 

今日は風景構成法の解説でした(*^^*)