- NLPの資格に興味があるけど、どんな資格があるの?
- NLPの資格をまとめて把握したい!
本記事では、上記のようなニーズに応えます。
ビジネス、恋愛、家族関係など、幅広く活かせる心理学としてNLPが注目されています。
NLPは欧米を中心として世界中で資格認定を行っているのですが、実際どのような資格があるのか気になりますよね。
臨床心理士である筆者がNLPの資格についての概要や、具体的な資格名、認定団体やスクールなどについて解説しているので、ぜひ参考にしてください。
そもそもNLPとは?
NLPは、1970年代にカリフォルニア大学教授のジョン・グリンダー氏と、当時学生であったリチャード・バンドラー氏が共同で開発した脳や心の効果的な使い方に関する学問です。
- ゲシュタルト療法の第一人者であるフリッツパールズ
- 催眠療法の第一人者であるミルトン・エリクソン
- 家族療法の創始者であるバージニア・サティア
上記3人の「天才セラピスト」が自然と使っていた技法や、コミュニケーションのパターンを分析してできたのがNLPであると言われています。
現代では経営者やビジネスマン、スポーツ選手などが広くNLPを活用しており、「実践性の高い心理学」として注目を集めています。
NLP自体についての詳しい説明は過去の記事で紹介しているので、こちらも併せてお読みください。
NLPの資格とは?
NLPは実践性の高い心理学であるが故に、世界中の団体がNLPの専門資格を発行しています。
NLPの資格で特徴的なのが、座学よりも実践的な学びを重視していることですね。
通学制の講座でグループワークを行ったり、事例をもとにロールプレイを行ったりと、「肌で学ぶ」からこそ「習得」でき、実践的な活用ができるようになるのです。
NLPの資格は4種類ある
NLPの資格は、以下に示す4種類あります。
- NLPプラクティショナー
- NLPマスタープラクティショナー
- NLPトレーナー
- NLPマスタートレーナー
レベルに応じて資格を取得できるシステムになっており、例えばNLPプラクティショナーの資格を持っていなければNLPマスタープラクティショナーは取得できず、NLPマスタープラクティショナーを持っていなければ、NLPトレーナーの資格を取得できません。
それぞれの資格の詳細を、以下に記載しました。
NLPプラクティショナー
NLPプラクティショナーは、NLPについての基礎知識・基礎的な技法を理解しており、NLPを実践できることを証明する資格です。
NLPの資格を取得する場合、最初に取得するのがNLPプラクティショナーであり、以下のような場面で活かすことができるでしょう。
- 仕事やプライベートにてNLPのコミュニケーションスキルを実践
- 自分自身のメンタルヘルスにNLPの技法を活用
- 社内研修にてNLPに関する講座を行う
企業の管理職、人事担当者など、「人」のマネジメントに関わる方がNLPプラクティショナーを取得しておくメリットは非常に大きいです。
また、将来的に心理カウンセラーになりたい方、教師や看護師など、他者と関わる仕事に就いている方にもおすすめです。
NLPマスタープラクティショナー
NLPマスタープラクティショナーは、「NLPプラクティショナー」を取得している方でなければ得ることができません。
NLPプラクティショナーよりも更に一歩踏み込み、より幅広く、応用的なNLPのスキルを学ぶことができます。
NLPマスタープラクティショナーまで持っていれば、技法を問題に応じて使い分けることができるようになるので、仕事として活用するレベルにまて到達していると言えます。
NLPトレーナー
NLPトレーナーは、「NLPの実践家」を育てることを目的とした資格です。
- NLPプラクティショナー
- NLPマスタープラクティショナー
上記2資格の資格取得講座を担当できるようになるわけですね。
学ぶ内容としてはNLPそのものというよりは、「NLPの技法をどのようにしてレクチャーするか」がメインとなります。
NLPトレーナーまで取得すると、「NLPの講師」というキャリアも開けてきます。
NLPマスタートレーナー
NLPマスタートレーナーは、NLP資格の中では最高峰に位置する資格です。
NLPの普及をより高いレベルで行えることを示す資格であり、NLPトレーナーと同じくNLP資格の認定セミナーを開催することができます。
NLPマスタートレーナーまで取得すれば、「NLPの専門家」と胸を張って言うことができるでしょう。
NLP資格の認定団体一覧
NLP資格の認定団体は欧米や日本を中心に複数あります。
以下には認定団体の一覧を表にして記載したので、参考にしてみてください。
NLP資格認定協会名 | 指導者・認定者 |
米国NLPTM協会 | リチャード・バンドラー |
米国NLP協会 | クリスティーナ・ホール |
全米NLP協会 | タッド・ジェームス |
NLPコンプリヘンシブ | コニリー・アンドレアス スティーブ・アンドレアス |
NLPユニバーシティ | ロバート・ディルツ |
日本NLP協会(NLP-JAPAN) | タッド・ジェームス アドリアナ・ジェームス |
国際NLP(IA-NLP) | スイス本部 |
国際NLP(INLP) | アメリカ本部 |
ニューコードNLP | ジョン・グリンダー |
NLPの資格認定協会として最も有名なのが「全米NLP協会」ですが、日本におけるNLP資格では米国NLPTM協会が認定している講座が最も一般的です。
米国NLPTM協会におけるNLP資格の認定を行っているのはNLPの創始者であるリチャード・バンドラーなので、かなり信頼性の高い資格であると言えます。
NLP資格を取得するならヒューマンアカデミーの資格講座がおすすめ
ヒューマンアカデミーは、創立38年の歴史を持つ資格専門校です。
米国NLPTM協会の認定資格を得ることのできる講座を3種類行っており、創始者であるリチャード・バンドラー氏による認定を受けることができます。
経験豊かな講師陣による小人数制クラスにて、以下に示す3つの講座を受講することができるので、非常におすすめ度が高いです。
米国NLPTM協会認定NLPプラクティショナー講座
NLPプラクティショナー講座は、NLPの基本的なスキルを身につけ、日常や仕事で活かすことができるようになる講座です。
- 受講料:451,000円(税込)
- 入学金:33,000円(税込)
- 受講期間:3ヶ月(通学講座)
米国NLPTM協会認定NLPマスタープラクティショナー講座
NLPマスタープラクティショナー講座は、NLPプラクティショナー講座を修了した方を対象に、より応用的なNLPのスキルを身につけられる講座です。
実践事例が豊富なので、現場で使える活きたスキルを身につけられるのが強みです。
- 受講料:390,500円(税込)
- 入学金:33,000円(税込)
- 受講期間:3ヶ月(通学講座)
NLP総合講座(NLPプラクティショナー&NLPマスタープラクティショナー)
NLP総合講座は、NLPプラクティショナーとNLPマスタープラクティショナーの資格を一気に取ることができる講座です。
NLPについての専門性を高め、将来的にNLPの認定講師を目指す場合、NLPマスタープラクティショナーも取得しておくのがおすすめです。
NLP総合講座なら2つの資格を一気に取れるので、時間的・経済的な面だけでなく学習効率という意味でもメリットが大きいでしょう。
- 受講料:817,300円(税込)
- 入学金:33,000円(税込)
- 受講期間:7ヶ月(通学講座)
受講料は決して安価ではありませんが、他のスクールの資格取得講座の場合は受講期間が8日間ほどで、受講料30万円以上の講座も複数あります。
ヒューマンアカデミーの資格取得講座の場合は受講期間3ヶ月〜7ヶ月と、しっかり期間をかけて丁寧にスキルを習得できるので、習熟度が高くなった状態で修了できるわけですね。
NLPは「一生もののスキル」なので、長期的なキャリアアップのために思い切って受講してみるのも良いでしょう。
NLP資格を取得するメリット
NLPの資格を取得するメリットは数多くあるのですが、一般的に言われているメリットを以下に記載したので、参考にしてみてください。
すぐに仕事で活かせる
NLPの大きな特徴は、「実践性の高い学問である」という点にあります。
NLPの特性上、学んだ内容をすぐに仕事やプライベートで実践可能なので、資格取得のメリットをすぐに感じることができるでしょう。
心理カウンセリングの基礎スキルが自然と身につく
NLPは3人の天才セラピストの技法を集約させて出来た学問です。
よって、「NLPを学ぶこと=カウンセリングの主要エッセンスを学ぶこと」であるわけですね。
将来的にカウンセラーとして仕事をしてみたいと思っている方が、その第一歩として取得する資格としてNLP資格は適しています。
多くのカウンセリング資格は「知識の習得」に力を入れていますが、NLP資格の場合は「スキルを実践的に学ぶこと」を重要視しているので、着実に心理カウンセリングの力をつけることができます。
自分自身の心の安定に役立つ
これはNLPに限らず心理カウンセリングに関する資格全般に言えることですが、心理を学ぶことは自己理解を深めることです。
他者に対して質の高いサポートを行うには自らの心が安定している必要があり、そのためには自分を知り、コントロールする力を養う必要があるわけですね。
とりわけNLPの場合は初心者にもイメージしやすいシンプルな理論体系であるにも関わらず、効果の高い技法が集約されているので、自分自身のメンタルヘルスにも役立てやすいでしょう。
NLPトレーナーまで取得すればNLP資格の講師になる道も
NLPプラクティショナー、NLPマスタープラクティショナーを取得すれば、「NLPトレーナー」を目指す道が開けます。
NLPトレーナーを取得すれば、NLP資格の認定講座を自ら行えるようになるので、NLPを自分の「職業」にすることができます。
実践的な心理学であるNLPの専門家を目指してみてはいかがでしょうか。
NLPの資格とは?のまとめ
今回の記事では、NLPの資格にはどのようなものがあるのか、具体的に解説しました。
- NLPプラクティショナー
- NLPマスタープラクティショナー
- NLPトレーナー
- NLPマスタートレーナー
上記4資格があることを解説させていただきましたよね。
NLPは日本ではさほど知名度が高い学問ではありませんが、オバマ大統領やクリントン大統領もNLPを活用していたと言われており、世界的には注目されています。
そして、何より「実践的であること」がNLPの魅力ですね。
資格を取って知識だけが身につき、実際はスキルを活用できないのは、非常にもったいないです。
NLPであれば資格取得の過程で身につけたスキルをすぐに実践できるので、個人的にとてもおすすめ度が高いです。
また、NLPトレーナーまで取得すればNLP自体を仕事にすることもできるので、心理カウンセラーになりたいと思っている方はとくに、思い切って目指してみるのがおすすめです。
本ブログでは、社会人が心理学を学ぶためのおすすめの情報についても解説しているので、過去のブログも読んでみていただけますと幸いです。